2021.09.09

【倉庫探訪】学研ロジスティクス、顧客の要望に応える自社システム

所沢第3センターの倉庫

通販やEC、越境ECなどの物流事業を手掛ける学研ロジスティクスは、これまでに300社を超える企業の物流を支援してきた。なかでも、顧客の要望に応える物流体制を構築できる「Gakken i3(ガッケン アイスリー)」の自社システムを強みにしている。
 
アイスリーは、ハンディターミナル型のデジタル検品システムで、商品の検品情報が格納された、QRコードを作業開始時に読み取り、検品作業を開始していくもの。倉庫内で商品を探す時や内容物の確認、最後の検品作業に至るまでの工程を、アイスリー一つで全て行える。QRコードを作業開始時に読み取って、検品作業を行っていくため、無線やパソコンなどのネットワークが不要。倉庫作業の経験がない初心者でもすぐに使えることも特徴だ。
 
アイスリーとともに、通販やECの物流の核となっているのが、埼玉・三芳の所沢第3センター。EC物流を主に対応している拠点で、第3センターの他に、3つの物流拠点がある。計4つの物流拠点と、アイスリーを活用することで、突発的に増える物量や、曜日指定の配送などに対応する物流体制が作られているという。



アイスリーを使って検品作業を行うスタッフ

第3センターは、延床面積が約4000平方メートルと、比較的小規模の拠点だが、「多い月で最高25万件、1日に3万件に対応したこともある」(所沢工程管理課・丹代尚プラティカルリーダー)としている。「学研としての物流ノウハウに加え、アイスリーのようなシステムと人材をうまく活用して、顧客の要望に応える体制を作っている」と話している。




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