2021.09.08

西武ライオンズ、日本プロ野球界初のNFT商品を発売 2000安打達成の栗山巧選手の商品などラインアップ

西武ライオンズとパシフィックリーグマーケティングは9月7日、パシフィックリーグマーケティングが運営するNFTコンテンツを取り扱うWebプラットフォームサービス「PLM COLLECTION(PLMコレクション)」において、「LIONS COLLECTION(ライオンズコレクション)」を立ち上げ、埼玉西武ライオンズ公式NFT商品の販売を開始した。NFTコンテンツの販売は、日本プロ野球界では初の試みとなる。昨シーズン以降観客の動員制限がかかるなか、新たな収益源を確保し、売り上げの増加を図る。

【<画像9点>埼玉西武ライオンズ公式「NFT商品」はこちら】

「PLM COLLECTION」は、パシフィックリーグマーケティングがサービス運営する、あらゆるコンテンツホルダーによるNFTを活用した販売プラットフォームサービス。このほど「PLM COLLECTION」内に、ライオンズの選手の名場面などを捉えた商品やデジタルコンテンツを、思い出と共にコレクションとして楽しむことができる埼玉西武ライオンズ公式の販売プラットフォーム「LIONS COLLECTION」をオープンした。実際に球場で使われた装飾品やパネル、選手の記念品や野球用具、名シーンや球場特有のデジタルコンテンツなど、貴重な商品を展開する。

今回販売を開始したNFT商品は、埼玉西武ライオンズの栗山巧選手の通算2000安打達成を記念して開発したコンテンツなど4種類。栗山選手が9月4日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で2000安打を達成した際に球場で掲げたサイン付きの記録達成パネルとパネル(税込20万円~/入札)と、西武線沿線などで通算2000安打達成に向け展示されていたカウントアップパネル「KURI-METER」(サイン付き)とパネルは、現物とパネルの動画データをセットにした数量限定品となる。そのほか、試合毎に掲出しているスターティングメンバ―のボードの動画データ(価格1000円/販売数300)、勝利時に各選手がカメラに向かって書くサインの動画データとサインデータ(価格2000円/販売数300)がラインアップする。なお、対象商品は順次追加していく予定としている。


「LIONS COLLECTION」のイメージ

NFTとは、「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、複製や偽造が非常に困難なデジタルデータのこと。一般的にデジタルデータはコピーなどが可能なため、現実の商品などと比べると価値の有無や程度が計りづらいが、NFTはブロックチェーン上で発行・流通されるため、コピーやハッキングが非常に難しい。さらにデジタルデータに鑑定書や所有証明書が紐づけられ、唯一無二の本物であることが保証されている。海外のプロスポーツ界や国内のアート界などではすでに販売や取引が行われているが、日本のプロ野球界におけるNFT商品の販売は初となる。

「LIONS COLLECTION」は、当面の間は希少性の高いグッズをコレクションすることでファンに楽しんでもらうサービスとなるが、今後「PLM COLLECTION」に二次流通機能を実装し、ユーザー同士の売買や譲渡も可能にすることを目指すとしている。

西武ライオンズでは、昨シーズン以降観客の動員制限がかかるなか、新たな収益源を確保するべく、さまざまな取組みを行っている。NFT商品の一次販売による売上、また将来的にユーザー同士が行うNFT商品の売買(二次流通)により発生する同社への還元金などで、新たな売上の増加を図っていくとしている。



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