2021.09.08

PayPal、後払い決済「Paidy」を3000億円で買収 国内決済で高まる存在感

決済サービス「PayPal」を提供するペイパルホールディングス(HD)は9月7日、後払い決済サービス「Paidy」を手掛けるペイディを買収すると発表した。買収額は3000億円となる見込み。「Paidy」のアカウント数は600万超。世界第3位のEC市場である日本での越境EC事業に加え、今回の買収により国内決済市場で存在感を高めていく考え。

買収は2021年10‐12月期(第4四半期)に完了する予定。ペイディ創業者のラッセル・カマー会長と、杉江陸社長兼CEOは買収後も会社に残る。

ラッセル・カマー会長は、「ペイパルは20年以上にわたりオンラインショッピングに関わる障壁を取り除いてきた。同社ほど、当社が今後ビジネスを一層拡大し、革新を生み続けていくうえで最適なパートナーはいない。日本市場は私たちの成長を可能にしてくれた活気に満ちた環境であり、これまでの同市場におけるチームの努力と可能性をグローバルリーダーに認められたことを光栄に思う」と語る。

杉江社長兼CEOは、「ペイパルのファミリーに加わることで、ECを超えた『新しい買い物のスタンダード』となるための取り組みをさらに加速していく。ペイパルは『どこでもペイディ』の最初のパートナーであり、今後より多くの価値を創造するために協力し合えることを楽しみにしている」と述べた。

ペイディはペイパルによる買収後も「Paidy」ブランドのもと、現在のビジネスを継続し、顧客や加盟店に多様な買い物サービスを提供していくという。



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