2021.08.06

【コロナ禍の通販ヒット商品】「パステルマスク」、1年強で9500万枚販売 開発スピードや販促が奏功

「みちょぱ」こと池田美優さんをテレビCMに起用

アパレル大手のクロスプラスが2020年5月に発売したマスク「PASTEL MASK(パステルマスク)」の販売枚数は、2021年7月末時点で9500万枚に達している。コロナ禍初期にファッション性の高いマスクをいち早く発売した。リアル店舗への販路拡大、テレビCMなどのマーケティング施策などがかみ合い、EC売り上げも急速に伸ばすことができたという。

「パステルマスク」は10色以上のカラーバリエーション、フェースラインをきれい見せるデザインなどの特徴を持つファッションマスク。コロナ禍初期のマスク不足の中、デザイン性にもこだわったマスクをいち早く開発した。高い製造能力を生かし、全国約2万店舗の小売店で販売した。


「PASTEL MASK」

「『みちょぱ』の愛称で人気のあるタレントの池田美優さんを起用したテレビCMを放送したり、『パステルマスク』の公式ホームページを開設したりブランド力を高める取り組みにも注力した」(経営企画室・松永清香氏)と話す。

リアルでの販路拡大やブランディングの強化により、EC売り上げも伸びた。自社ECサイトに加え、ECモールでも販売し、ネットでも買いやすいように、販路を拡大した。

「リアル店舗で買えなかった色やサイズをECサイトで購入したり、リアル店舗で買った方がECでリピート購入したりするケースも目立ちました。ブランディングを強化したことで、『パステルマスク』を検索して買っていただくお客さまも多かった」(同)と言う。

季節に合わせた機能性を付加したり、さまざまなコラボを企画したりするなど、進化するマスクとして商品展開を強化している。

「定番商品として長く愛されるマスクブランドに育てたい」(同)と語る。



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