2020.10.08

ニトリホールディングス、中間期の通販売上高56%増 巣ごもり需要で活況続く

10月2日に決算説明会を実施した

ニトリホールディングス(HD)が10月2日に発表した2020年3‐8月期(中間期)における通販売上高は、前年同期比56.4%増の353億円だった。巣ごもり需要により収納整理用品などの売り上げが伸び、ECを中心に大幅な増収になった。
 
コロナ禍での外出自粛要請もあり、ECの利用者層が拡大した。運営するECサイト「ニトリネット」では、ネット限定商品のほか、ホームオフィス家具・家庭用品・整理収納清掃品といった商品の売り上げが大幅に伸長した。

連結売上高に占める通販売上高の割合は、同2.7ポイント増の9.7%となった。「コロナ禍の影響で、新たな顧客層がECの利用を始め、継続して利用してくれていることを実感している。サービス強化に向け、ECオリジナル商品なども拡充していく」(武田政則取締役)と手応えを語る。
 
コロナ禍で、より重要性が増すタッチポイントとなるアプリの会員数は8月末時点で、2月末時点から195万人増となる720万人に拡大した。ポイント還元率アップなど、積極的な施策が会員数の拡大につながった。
 
実店舗などを含む全体の連結売上高は、前年同期比12.7%増の3624億8100万円。営業利益は同45.0%増の805億9600万円、経常利益は同43.4%増の810億6700万円、四半期純利益は同35.1%増の497億6400万円だった。
 
緊急事態宣言下で実店舗の営業を制限したことにより、賃借料、販売費および一般管理費の割合が大幅に減少。このことが利益増の要因としている。

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