2020.09.02

ルームクリップ、総額10億円の資金を調達 EC事業やクラウドサービスの立ち上げにも投資

住まいと暮らしの実例写真共有サービス「RoomClip(ルームクリップ)」を運営するルームクリップは9月2日、総額約10億円の資金調達を実施したと発表した。同社の累計資金調達額は22億円超となった。今回、シリーズDラウンドにおいて、日本郵政キャピタル、NTTドコモ・ベンチャーズ、マーキュリアインベストメント、岡三キャピタルパートナーズ、博報堂DYベンチャーズらを運営者とするファンドやプラスを引受先とした第三者割当増資を実施。三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行他の金融機関からは融資により、資金を調達した。調達した資金は、新規事業開発や顧客獲得のためのマーケティング強化、それらを加速させるための人材採用へ充当する計画だ。

「RoomClip」は、「実際に人が生活している部屋の写真とデータ」が集まるインテリアSNSとして、生活スタイルやDIY、収納アイデアなど、住まいと暮らしにまつわる情報を相互に共有できるユーザーコミュニティを構築。住生活産業関連企業に向けては、多数が集まるユーザーコミュニティを活かしたマーケティングプラットフォームとしての活用を提案している。

昨今の生活スタイルの変化に伴い、家で過ごす時間が増加したことから、快適な暮らしや住まいに関するニーズやアイデアに注目が集まっている。仕事やレジャー及びトレーニングなど、これまで屋外で行われてきた活動が家の中で行われるようになるなど「家」のあり方にも変化が起きている。「RoomClip」においては、2020年5月に月間ユーザー数が830万人を突破、提携する外部ECサイトへの送客数が前年比200%超えと急伸。家という空間の新しい使い方や快適な暮らしの工夫を発信するユーザー投稿へのニーズの高まりと、外出自粛による影響があったとし、資金調達の背景として、新型コロナウイルス感染症が中長期で世界経済、日本経済に与える影響から、「RoomClip」が運営するユーザーコミュニティの社会的な意義の高まりを挙げた。



今回の資金調達の目的は、住生活産業関連企業が「RoomClip」ユーザーとのつながりと「RoomClip」上でのビジネス機会を築くためのクラウドサービスの開発、「RoomClip」の情報資産を活用したEC事業の立ち上げ、現在の主力であるマーケティングソリューション事業における新規顧客獲得を目的としたマーケティング活動の強化、ならびに積極的な人材採用としている。

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