2020.08.27

【インタビュー】GMOペイメントゲートウェイ 川崎貴大氏「会員登録不要の後払い決済『こんど払い』を提案」

GMOペイメントゲートウェイ イノベーション・パートナーズ本部・戦略事業統括部 フロンティアソリューション開発室 川崎貴大室長


後払いがないと月間利用金額が22%減


――GMO-PGは、通販・EC向けにさまざまな決済サービスを提供している。

当社では、EC事業者の特性に応じて、それぞれに適した決済サービスを提供しているが、いずれのサービスにも一長一短があり、万能ではない。

ECで最も利用の多いクレジットカード決済の例では、カードを持たない若い人が一定数いる。コンビニ決済では、すべてのユーザーにリーチできる一方で、支払いに行く過程で離脱してしまうケースもあると聞く。生活必需品であれば離脱は少ないとみられるが、嗜好品の場合は一定の離脱を想定するEC事業者が多いようだ。

キャリア決済の場合は、ほぼ全てのユーザーにリーチできる一方で、加盟店手数料が高い傾向がある。流行でもある「Pay決済」では、即時決済が魅力だが、アプリのダウンロードなどユーザーの事前準備が必要だったりする。

――実際に「後払い決済」を導入するEC企業からはどのような成果があるのか。

当社で「あるECモールで後払い決済がない場合の月額利用額」についてユーザー調査したところ、月間利用金額ベースで22%減となった。また、CtoCモールでは、同じように26%減となり、後払い決済があることで月間の利用金額が約25%上昇していることが分かった。物販(EC)の調査だが、ユーザーの後払い決済ニーズは、デジタルコンテンツでも同じだと考えている。

――どのような業種・業態に提案していくのか。

デジタルコンテンツと物販(EC)を並行して行う事業者のほか、現在「GMO後払い」を利用する企業が並行して使うことも可能だ。申込時のコストはかからず、導入のハードルも高くしていない。デジタルコンテンツの他、店頭キャッシュレス化や予約時決済などにも販路を広げていきたい。


「こんど払いbyGMO」
https://condo-pay.com/



【ECソリューションマップ2020〈決済編〉】
決済会社の注目の新サービスに迫る 73サービス収録のカオスマップも
https://netkeizai.com/articles/detail/1593



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