2020.07.28

GMOイプシロン、EC売上を翌日利用できるビジネスカード提供 クレディセゾンと連携、EC事業者のキャッシュフロー改善

GMOペイメントゲートウェイの連結会社で、決済代行サービスを提供するGMOイプシロンは7月22日、クレディセゾンと連携し、「イプシロン決済サービス」を利用するEC事業者向けに、年会費・手数料無料の売り上げ連動型Visaビジネスカード「Cycle(サイクル) byGMO」を2020年秋より提供すると発表した。

「Cycle byGMO」は、「イプシロン決済サービス」を利用するEC事業者が、自社ECサイトにおいて「イプシロン決済サーボス」にて決済処理された前日までの売り上げをチャージして、Visa加盟店での支払いに充てることができる売り上げ連動型のサービス。入金前の売り上げをすぐに使用できるため、急な仕入れ対応や広告出稿といった資金需要にも柔軟に対応が可能。キャッシュフローサイクルの最適化を実現できるとしている。

「イプシロン決済サービス」で処理した売上金をチャージして用いるため、通常のビジネス発行時に必要となる与信審査は不要。年会費やチャージ手数料は無料となっている。利用限度額は固定されておらず、チャージ可能な「前日までの売上金額」内であれば自由に利用できるという。「Cycle byGMO」の利用金額に応じて「イプシロン決済サービス」の利用料金を割り引く特典を用意し、EC事業者のコスト削減も支援する。なおサービス開始時には、実物のカードの到着を待たずにすぐに利用可能なバーチャルカードの発行を予定しているという。

中小企業や個人事業主、法人に対して発行されるビジネスカードは、経理清算の手間の省略、経費の計上漏れの防止、カードの使用から支払いまでに余裕によりキャッシュフローの改善が見込めるなどのメリットがある。中小EC事業者に多いという、需要を受けての急な仕入れや広告出稿など、急遽資金が必要となった際にも有効活用が可能だ。しかし中小EC事業者の中には、設立から間もない・利益が少ないなどの理由で与信審査が通らない、年会費や手数料の負担が大きい、ポイント還元など特典の使い勝手が悪いなどの理由から、ビジネスカードを所持していない、またはほとんど利用していないという事業者も少なくないという。そこでGMOイプシロンは、中小規模のEC事業者が少ない負担でビジネスカードを利用できるよう、「Cycle byGMO」の提供に至ったとしている。

GMOペイメントゲートウェイは、Visa決済ネットワークを利用し、パートナー企業が新たな決済体験を迅速かつ簡潔に構築するためにVisaが展開する「Fintechファストトラックプログラム」に参画しており、本件はそのプログラム第1号案件となっている。

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