2024.05.27

【日本ならではの使いやすさを】Amazon 石橋憲人氏「誰もが使いやすいAmazonビジネスに」

Amazonビジネス事業本部 事業本部長 石橋憲人氏


Amazon(アマゾン)では2017年から、BtoB事業として「アマゾンビジネス」を展開している。購入方法などが一般向けのアマゾンとほぼ同様で使いやすい点や、一般向け同様に、豊富な商品ジャンルを取りそろえている点が、需要拡大につながっているようだ。通常のプライム会員であれば、アマゾンビジネスで同様のサービスを受けられるプランもある。そのため、大企業だけでなく、中小企業や個人事業主からも、高い需要を獲得しているようだ。アマゾンビジネスのサービスと、今後の展望について、Amazonビジネス事業本部の事業本部長を務める石橋憲人氏に話を聞いた。


――BtoB事業の始まりは?

当社のBtoB事業「Amazonビジネス」は、日本では2017年に始まった。

もともと、企業や個人事業主が、業務用にアマゾンを使っているというニーズがあった中、できたサービスだったこともあり、立ち上げ当初から受け入れてもらえたと感じている。

日本の企業は、海外とは違い、1回1回代金を支払うのではなく、月末などにまとめて支払うケースがほとんどだ。日本独自の「月末締め翌月払い」といったシステムへの対応には、当社も注力している。

企業によって締め日が異なるケースがある。そのため、月末以外にも、5、10、15、20日といった締め日にも対応できるようにしている。

請求書の宛先についても、サービス開始当初は、1社に対して1本しか出せなかった。現在は部門ごとに出せるような仕組みとなっている。


地道な情報収集を


――企業の要望に応える細かいサービスはどうやって生まれるのか?

顧客が何を求めているかは、顧客の声を聴くのが一番だ。だからこそ当社も、情報収集には力を入れている。

担当者が顧客を訪問して、直接声を聴くというのは、サービス開始当初から徹底している。私自身が、声を聴きに行くこともある。

SNSでの情報収集も行っている。Xで、「アマゾンビジネス」で検索して出てくる投稿を全てチェックしている。「会社が導入してくれて便利になった」といったポジティブな意見もあれば、もちろんネガティブな意見もある。そういった意見を集計して、毎週、顧客の声と共に共有し、改善を進めている。


国立大学の90%が登録


――どういった企業がアマゾンビジネスを活用しているのか?

アマゾンビジネスでは、複数のビジネスプライム会員プランを用意している。一番安いプランである「DUO(デュオ)」は、個人アカウントでプライム会員に登録している人であれば、誰でも無料で使える。中小企業や、個人事業主向けのプランだ。お急ぎ便や、お届け日時指定便といったサービスも利用可能だ。

「デュオ」の利用は1ユーザーのみだが、企業のユーザー数に合わせ、段階ごとのプランを用意している。一番大きいプランである「UNLIMITED(アンリミテッド)」は、ユーザー数無制限となっている。

多様なプランがあるため、個人事業主から、中小企業、大企業に至るまで、幅広い規模の会社に利用いただいている。

例えば、日本にある国立大学の90%が登録をしている。主に、大学教授が、アマゾンビジネスで商品を購入している。国立大学での購入は、国家予算になるため、経費の〝見える化〟がとても重要だ。

アマゾンビジネスでは、「どの教授が」「いつ」「何を買った」をすぐ把握することができる。購買の方法も、通常のアマゾンと変わらないため、「使いやすい」との声を数多くいただいている。

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