2024.05.24

【4月に株式上場】イタミアート 伊丹一晃社長「地元・岡山をリードする会社に」

イタミアート 代表取締役 伊丹一晃氏


「岡山をリードする会社になるべきじゃないかと思い始めたのが株式上場のきっかけだ」。今年4月に東証グロース市場に上場したイタミアートの伊丹一晃社長はこう話す。同社は、のぼり旗や懸垂幕などセールスプロモーション(SP)商材を製販一体型で提供し、BtoB-ECサイトを全18サイト運営する。2024年1月期の売上高は、前期比24.2%増の31億1200万円と大きく増収した。「M&Aや海外展開も視野に入れている」との考えも本紙の取材で明かした。



10年前から上場意識


――株式上場後の今の心境は?

燃え尽き症候群とか自意識過剰などになってしまうのではないか、と思っていたが、上場の前後で心境は変わらない。もちろん、上場準備中の時は気持ちが高ぶっていた。

――上場はいつから考えていたか?

10年前から思い始めており、8年前から準備してきた。

理由はいくつかあるが、当社の地元である岡山県をリードする会社になるべきだと思い始めたのがきっかけだ。知人などからの刺激もあり、株式上場に挑戦しようと決めた。

――イタミアートが展開する事業のマーケットは?

当社の事業領域は、サイネージ市場になる。サイネージもハード分野や、当社が手掛けるのぼり旗や懸垂幕、デジタルサイネージなどを含むソフト分野がある。

今後の成長に向け、サイネージ市場だけでなく、ノベルティー市場やディスプレー分野への参入も視野に入れている。


ターゲットは7000億円


――これらの市場規模はどの程度か?

サイネージ市場は2000億円ほど。これから参入するノベルティー市場は3000億~5000億円規模だ。これらを含めると当社の事業の市場規模は5000億~7000億円となる。大きな市場にこれからリーチしていく。

――自社の強みとは?

販促マーケティングや商品の企画、開発、製造などを一気通貫で対応できることだ。物流周辺もローコスト運営で展開し、機械化を軸に効率化を図っている。

当社と事業が被るのは、広告代理店や市町村にある看板屋など。しかし、製造機能があることやECサイトの複数展開、サイト構築の自社開発、バックオフィスのシステム化など、システム関連には多額の投資をしている点が差別化ポイントだ。

EC化率は引き続き増えていくことが見込まれているため、当社にとっては大きなアドバンテージになると判断している。

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