2024.04.16

TSIホールディングス、ファッションEC向け画像生成AIツール「SugeKae」を導入

TSIホールディングスは4月15日、ELEMENTSが提供するファッションEC企業向け画像生成AIツール「SugeKae(スゲカエ)」を導入し、運用を開始したと発表した。売れ行きや季節の変化に合わせた商品画像のリメイクにより、販売機会の拡大を目指す。

「ファッションエンターテインメントの力で、世界の共感と社会的価値を生み出をパーパスに掲げるTSIホールディングスは、「NATURAL BEAUTY BASIC」「JILLSTUART」など多数のブランドを展開している。このほど、自社ECサイトにおいて、ファッションEC企業向け画像生成AIツール「SugeKae」の運用を開始した。

ELEMENTS社が提供する「SugeKae」は、画像編集技術を持たない人でも、元データと参照画像をアップロードするだけで、背景やコーディネート、商品のカラーをすげ替えることができるツール。商品の売れ行きや季節の変化に応じ、低コストかつ短時間で商品画像をリメイクでき、従来は撮影工数の問題などで販売促進が難しかった商品も、手間なく訴求が可能。在庫処分に伴う値引き販売の防止などにつなげることができる。

TSIホールディングスは、「SugeKae」の導入によりEC商品画像の画像編集などの業務プロセスに生成AIを組み入れ、背景やコーディネートの種類を増やすことで、販売機会の拡大を図った。SNSなどの広告配信用の画像生成にも「SugeKae」を活用し、各媒体の雰囲気や読者層の年齢に合った画像を生成。画像変更が柔軟に行えることで、広告運用と効果検証の効率化を可能にした。

今後は、「ナノ・ユニバース」などの店舗画像学習による背景一括生成や、撮影画像の動画化による広告強化など、「SugeKae」を活用した取り組みを拡大していく予定としている。

TSIホールディングス プラットフォーム本部デジタルプラットフォーム 部長 岸武洋氏は、今回の取り組みについて、「『SugeKae』を使って、これまであまり工数をかけられなかった商品画像のリメイクにも注力したいと考えています。背景やコーディネートを変えた色々なパターンの画像を用意することで、お客様がより購入検討しやすい環境を整備していきます。再撮影をする必要がないため、販管費の削減にも一定効果を見込めると同時に、スピード感もって施策のPDCAを行えるのではないかと期待しています。ABテストを効率的に行い、広告配信等、活用の幅を広げていきたいと思います」とコメントした。




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