2023.12.11

「サブスク賞2023」、グランプリは猫の見守りトイレ「toletta」 AIが毎日の猫の体調チェック

「toletta」運営のトレッタキャッツがグランプリを受賞

日本サブスクリプションビジネス振興会は12月6日、2023年の最も優れたサブスクサービスを決定する「日本サブスクリプションビジネス大賞2023」の表彰式を開催し、合計13の受賞サービスを発表した。グランプリは、AIが毎日の体調をチェックする猫の見守りトイレ「toletta」が受賞した。

日本サブスクリプションビジネス振興会が主催する「日本サブスクリプションビジネス大賞2023」は、2023年のもっとも優れたサブスクサービスを表彰するアワード。サブスクサービスを運営する企業からのエントリーを受け、「お得」「悩み解決」「便利」「新規性」「成長性」「安全性」の6つの要素で厳正な審査を実施。グランプリをはじめ、13の賞を発表し、12月6日に表彰式を開催した。

グランプリは、24時間365日、猫の小さな変化にもすぐ気が付ける見守りトイレ「toletta」(トレッタキャッツ)が受賞した。スマホでの健康管理が可能で、市販品のねこ砂を利用可能。獣医師と共同開発したAIが毎日の体調をチェックする。顔認識カメラを用いているため、多頭飼いでも1台で対応できる。


▲猫の見守りトイレ「toletta」の利用イメージ

シルバー賞は、海外向けおやつBOXサブスクの「SAKURACO」(ICHIGO)が受賞した。日本全国で古くから親しまれてきた老舗メーカーの和菓子やお茶、メーカーとの共同開発商品をオリジナルボックスに詰合せ、毎月世界180の国と地域に届けている。

ブロンズ賞は、季節を味わう国産天然魚のサブスク「フィシュル」(ベンナーズ)が受賞した。「フィシュル」最大の特徴は、味には関係のない理由で行き場を失っている「未利用魚」を活用している点となる。その月に獲れた魚に、それぞれの味を最大限引き出す味付けを施しており、季節ごとの旬の魚を楽しめる。

テモナ賞は、全国各地の旬の地魚を自宅でいつでも楽しめる、サブスク型の魚専門ミールキット「サカナDIY」(ふく衛門)が受賞した。鱗や内臓などの煩わしい処理は自社工場で済ませ、瞬間凍結することで鮮度を維持。付属のレシピと動画を見ながら、解凍して「切るだけ」「焼くだけ」「煮るだけ」で地魚料理が完成する。

サブスク振興会特別賞は、法人向けPCサブスクの「Cotoka for PC(横河レンタ・リース)が受賞した。企業が使うPCをサービスとして提供する、いわゆるDevice as a Serviceとなる。IT管理者は、利用者たる従業員にライセンスを付与するだけで、それ以降のPCの調達から展開(配送)、修理交換対応、廃棄・リプレースまで、PC本体含めたすべてをクラウドからユーザーに直接提供する。管理者の負担を徹底的に排除しつつ、利用者に快適なPC利用環境を提供する。

その他、特別賞を「AnotherADdress」(大丸松坂屋百貨店)、アリススタイル(ピーステックラボ)、「Casie」(Casie)、「narasu」(ローディアム)、「Pan&」(スタイルブレッド)、「冷凍幼児食mogumo」(Oxxx)、「LIFT」(The Three Arrows/田谷漆器店、「recri」(recri)が受賞した。

日本サブスクリプションビジネス振興会は、2023年のエントリー企業の傾向として、大手企業の参入が増えたことを挙げた。また、スタートアップ企業も、これまではシード期・アーリー期など比較的創業間もない企業が多かったのに対し、2023年はミドル期の企業からの応募が増加したとし、サブスクのビジネスモデルが世の中に浸透し、当たり前になってきた傾向かもしれないと推察している。

昨今のサブスク市場は、従来の動画・音楽・アニメといったエンターテイメントの分野だけではなく、教育・健康・食品などさまざまな業界に拡大している。2023年は、ペットやアート、ファッションといったジャンルが人気を博しており、便利なだけではなく、消費者の生活を根本から変革する可能性を秘めたサービスから多数のエントリーがあったとしている。




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