2023.11.27

ストリートブランド展開するyutori、東証グロースへ上場 売上は51.3%増の24億7000万円

ストリートブランドを展開するyutoriは11月24日、東京証券取引所グロース市場への株式の新規上場が承認されたと発表した。上場日は2023年12月27日の予定。上場に伴う開示資料によると、2023年3月期の売上高は、前期比51.3%増の24億7000万円だった。

「genzai」「9090」「centimeter」「My Sugar Babe」などのファッションブランドを展開するyutoriは、自社ECサイトの展開のみならず、実店舗も全国で13店舗(2023年9月時点)を展開。アジア最大のストリートカンパニーへ成長することを目指している。


▲yutoriの展開ブランド

2020年7月には、ZOZOと資本業務提携契約に合意したと発表した。yutoriの消費・トレンドに対する洞察力やSNSマーケティングのノウハウ、若手デザイナーやインフルエンサーとのネットワークなどはZOZOグループへも還元されたという。

販売チャネル別の売上構成比は、自社ECサイトが51.4%、ZOZOTOWNが31.5%、店舗などが10.3%、卸販売が6.1%となっている。

yutoriの片石貴展代表は、「お金も人脈もスキルもない。最初にあったのは言葉と思想。その後、共鳴する仲間と、僕らはサインを創った。そこからくり抜かれたシャープでソリッドな反骨精神。プライドはブランドになり、カルチャーになった。目指すところは、平和な革命。目指さなくても、日々起こり続けるけど。あの鐘が鳴ったら、ようやく合図だ。髪には花を飾ろう。ユートピアへ!」とメッセージを発信している。


▲yutori 片石貴展代表

ZOZOの澤田宏太郎社長は、「初めてyutoriと出会った時、ファッションへの熱狂的な愛はもちろん、『好き』を追求し表現する力に大きな可能性を見ました。それに加え、芯の強さと優しさ、ユーモアを併せ持つyutoriのカルチャーは、唯一無二です。上場し、これからどんなに大きな会社になっても、ぜひ自分達らしさを貫いてほしいし、近い将来、日本を拠点としたアジア最大のストリートカンパニーとなり、ファッションの世界で熱狂的な旋風を巻き起こす、そんな未来を応援しています」とコメントしている。

新規上場に伴い、コーポレートデザインを一新し、Webサイトをリニューアル実施した。コロナ禍で先の見えない状況の中でも、yutoriのブランドと組織は常に変革を起こし拡張を続けてきた。その裏には、個々の物語に共鳴し合い、対話する仲間の姿が浮かび上がってくるとし、新たな章の幕開けとなる今回は、ユニークで強固なコミュニティを形成する“チーム”の存在を祝福するというテーマのもとに制作。1960年代後半のヒッピームーブメントから着想を得た共同体のありかたや思想を現代的に解釈し、言葉やデザインに落とし込んでいる。



クリエイティブチームには、ソウルを拠点にする3Dグラフィックスタジオ「KILBO」や、フォトグラファー/翻訳家として活動するThomas氏を迎え、今後のyutoriのグローバルな展開を予感させるコラボレーションが実現した。




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