2023.11.26

NFTを使ったサービス構築の「T&T」、1年で6プロジェクトが導入 37イベントを開催

Tales & Tokensは11月24日、NFTを使ったサービスを構築するためのプラットフォーム「T&T」の提供開始から1年を記念し、現在の利用状況を示す数字を公開した。合計6個のプロジェクトが「T&T」を導入してサービスを開始し、37のイベントが企画された。

Tales & Tokensの提供する「T&T」は、NFTを使ったサービスを構築するためのプラットフォーム。ブロックチェーン上のNFTとWebサーバー上で動くアプリを組み合わせて提供するので、プロジェクトの管理者は、イラストやイベントのデータを画像やテキストでアップロードするだけで、ノーコードでNFTサービスの提供を開始することができる。

このほど、2023年11月24日のサービス開始から1年を記念し、現在の利用状況などを公開した。「T&T」を導入してサービスを開始したのは、地域の伝承や産業の歴史をコミュニティ資源とした、「Game of the Lotus 遠野幻蓮譚」「匠の守護者NFT」「無摘果リンゴでつくるハードサイダー」「Meisen NFT」「まちサーガ」「ふるさとチョイス大感謝祭 パスポートNFT」の合計6個のプロジェクト。

各プロジェクトでは独自のイベントが企画されており、その合計は37イベントになった。これによりユーザーは、特定の場所を訪れたり、特定の日時にイベントに参加することで特別な体験や特典が得られる。

プロジェクト運営者は、「T&T」を通じてNFTを提供し、イベントに参加するインセンティブをデザインすることで、ユーザーが主体的にプロジェクトに関わったり、日常や旅行の体験を楽しいものに変えることができる。

「T&T」では、NFTとして提供したアートを追加アイテムによって編集できるウェブアプリも用意。利用事例の1つ、はじまりのまち・モバラ(千葉県茂原市)から生まれた地域共創サポートゲーム「まちサーガ」では、提携店舗を訪れながら独自のアイテムを手に入れ、自分のキャラクターを着せ替えできる他、ゲーム特化ブロックチェーンOASYSのTCG Verseの「NFTWars」と連携する予定となっている。


▲まちサーガの事例。装備を選択、決定していく様子

別事例の「ふるさとチョイス大感謝祭パスポートNFT」では、ふるさと納税に関心を持つ来場者と自治体職員や地域の人々が1万4000人を超える規模で集まる、年に1度のイベント会場において、参加記録を年単位で保存し、独自の体験や特典を提供していくメンバーシップカードに用いている。


▲ふるさとチョイス大感謝祭パスポートNFTの事例。券面を編集する様子

「T&T」で設定するイベントは、参加者だけがアクセスできるURL(QRコード)という方法で提供されるため、そのURLを限定的に配布することでさまざまな活用が可能になる。二次元バーコードを設置・送信する場所を工夫することで、店舗や観光地を訪れた記録にする、その日だけ開催されるイベントの参加証にする、アンケートへの回答や商品の購入の証明にすることも可能。これらのアイデアを組み合わせることで、ユーザーにイベントへの参加を促しながら、特別な体験や特典をデザインすることができる。


▲リンゴからハードサイダーを作るプロジェクトでは、農作業への参加がイベントに


▲「匠の守護者」のゲーム会場の様子。燕三条の観光地をめぐるイベントが10月から開始された

「T&T」は、こうしたサービスをブロックチェーン上のNFTとウェブサーバー上で動くアプリを組み合わせて提供しており、今後も「Small Good Things Around Us」を気軽に始め、長く続けられるプラットフォームとして改善を続けていくとしている。また、メディアやゲームといった利用事例の拡大や、異なるプロジェクト間で横断したコラボレーションを行うような企画も推進していきたいとの考えを示した。





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