ヤフーは6月5日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が全国的に解除された5月25~31日に、ECモール「ヤフーショッピング」で売れ始めた商品のデータを公開した。店舗の営業再開に伴い「アクリル板」は前週比2.5倍、「フェイスシールド」は同1.2倍売れたという。他にも「新しい生活様式」に対応するための商品として「ドアオープナ−」や「テイクアウト容器」なども売上を伸ばしている。意外なところでは通勤通学用に使う「自転車」や、他県民だと誤解されないために貼る「県外ナンバーステッカー」も売れているという。
アクリル板の取扱高は2.5倍
飲食店、百貨店などは営業再開にともない、さまざまな感染予防策が実施されている。対面で接客する必要のある店舗などでは、店内でパーティションなどとして利用する「アクリル板」を設置している。「アクリル板」の取扱高が前週の2.5倍となった。
コンビニやスーパーなどのレジで見かける、天井から吊り下げる「ビニールカーテン」や、「3面パーテーション」なども売れている。
フェイスシールドは1.2倍の売れ行き
医療従事者だけでなく、百貨店や飲食店などでも使用されることが多くなった「フェイスシールド」の取扱高も伸びている。取扱高は前週比1.2倍となった。
「子ども用の帽子」と「子ども用のフェイスシールド」、紫外線対策もできる「サンバイザー」も人気となっている。
新しい生活様式で自転車が人気に
「新しい生活様式」に沿った商品も売れている。電車やバスなどの公共交通機関では「3密」を避けることが難しいことから、東京などの都市部を中心に、自転車で通勤する人が増えている。「自転車」は前週比1.5倍の売れ行きとなった。
ドアオープナーは前週比2.7倍
緊急事態宣言が解除され、通勤・通学する人が増えたことにより、電車のつり革やドアノブ、エレベータのボタンなどに触れないようにするためのグッズが人気だ。「ドアオープナー」は前週比2.7倍の取扱高になった。
消毒グッズや夏用手袋など、共用部分を触ることでウイルスが手に付着することを防ぐための商品も売れている。
その他の「新しい生活様式」を実践するための商品も売れている。着用しているナンバープレートで他県民だと誤解されないために貼る「県外ナンバーステッカー」や、引き続き自宅での勤務やオンライン会議が推奨されているため、自宅の背景が映り込まない「パーテーション」も売れている。
飲食店では持ち帰りや出前、デリバリーが推奨されており、飲食店でのテイクアウト対応が進んでいる。そのため、「テイクアウト容器」の売れ行きも伸びている。