2023.10.17

千趣会、オークネットと「iPhone宅配買取」をテスト 買取の手間や不安を削減

千趣会はこのほど、オークネットとの共創事業となる「iPhone宅配買取サービス」の提供に向けたテストマーケティングを開始した。家庭に眠る不要なiPhoneを手間なく、不安なく買い取るサービスの提供により、サステナブルな社会の実現とベルメゾン事業への貢献を目指す。

千趣会とオークネットの共創事業「iPhone宅配買取サービス」は、千趣会の通販事業「ベルメゾン」の会員を対象に、家庭で不要となったiPhone端末の回収、査定、買取、データ消去、2次流通までをワンストップで提供するもの。2022年11月より本格稼働した衣料品を中心とした宅配買取サービス「kimawari fashion(キマワリファッション)」に続く、千趣会とオークネットの共創事業となる。


▲テストマーケティングにおけるビジネスモデル概略

このほど、顧客の利用ニーズと、ベルメゾン事業への相乗効果の検証を目的に、「iPhone宅配買取サービス」の提供に向けたテストマーケティングを開始した。実施期間は2023年10月~12月で、対象はベルメゾン会員2500名。ベルメゾンネットへの掲載やベルメゾン会員へのメールマガジン配信により告知する。

オークネットは、1985年から様々な領域でBtoBオンラインオークションを展開し、2次流通の専門ノウハウや流通ネットワークを蓄積してきた。千趣会は、オークネットと共創することにより、商品の販売(1次流通)だけにとどまらず、商品の使用後の2次流通を拡大し、サステナブルな社会の実現を推し進めていくことができるとしており、「kimawari fashion」においてもサービス開始以来、着実に利用数とサービス改善の実績を積み上げていることを踏まえ、新たな共創事業として「iPhone宅配買取サービス」のテストマーケティングの共同実施に至ったとしている。

テストマーケティングの運営は、千趣会の子会社であるSenshukai Make Co-(センシュカイメイクコー)が担い、強みとするデータ分析にもとづくマーケティング戦略を活かし、顧客のニーズに応えるよりよいサービスの構築を目指す。

近年、サステナブルな社会の実現に向け、企業に求められる社会的責任はますます高まっている。製品を買取・下取りして再利用するリユースや、資源として再活用するリサイクルなどを通じ、廃棄物を削減してビジネスの中で活用し続けるサーキュラーエコノミー(循環型経済)への取り組みが注目されている。

こうしたなか、これまでベルメゾン会員を対象に実施したインタビューや調査では、多くの家庭で使わなくなった携帯電話・スマートフォン端末を複数持っていること、一方で処分にはあまり積極的ではないこと、その要因の1つとして思い出やデータが詰まった端末を捨てることへの抵抗や回収業者へ預けることへの不安があることがわかった。

これらを受け、不安や不便を感じることなく端末を回収するとともに、2次流通で有効活用する仕組みを構築することで、顧客の暮らしのなかにある課題の解決と、サステナブルな社会実現への貢献ができると考え、今回のテストマーケティングの実施に至ったとしている。





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