ホームセンター大手のDCMホールディングスは10月4日、2023年3‐8月期(中間期)の業績を発表した。
2022年2月に子会社化した家電ECのエクスプライスの売上高は、前年同期比6.1%減の310億4200万円となった。営業利益は同795.3%増(数字は非公開)だった。「エクスプライス事業を黒字化することが今期の目標でもある」(財務・IR担当者)としている。
エクスプライスの販売状況について、「エアコンの売り上げが大きく伸びた。記録的な猛暑が続いたことも要因の一つ。省エネ商品や省エネの対策品の売り上げも同時に伸びた」(同)と話す。
また、今期からDCM各店舗で、エクスプライスのプライベートブランド(PB)である「MAXZEN(マクスゼン)」の販売を開始。「DCMでも大型店舗から順に販売を開始している。下期中に460店舗に拡販する。現在、505店舗あるため、全体の9割近くで販売していく。下期以降は、各店舗での売り上げ獲得も期待できる」(同)と話す。
シナジーはこれから
DCMホールディングスがエクスプライスを子会社化したことで、DCMのECへの取り組みにも注目が集まる。
現在、DCMホールディングスとエクスプライスはそれぞれECサイトを運営しているが、ポイント連携などは行っていない。マクスゼンをDCM店舗で販売していくように、シナジーは今後も拡大していくとみられる。
DCMホールディングスは、自社ECサイトの中間売上高が前年同期比39.0%増だった。DCMグループで店舗受け取りサービスを強化しており、ECサイト経由での店舗受け取り比率は同13.0%ポイント上昇して33.0%に伸長した。
店舗受け取りができる店舗は、前年同期より163店舗増えて677店舗になった。店頭受け取りサービスは引き続き推進していく方針だ。