2023.10.10

エスプールロジスティクス、千葉・流山に新センター 人力でコスパ良く、宅配連携も強化

流山センターの外観イメージ

エスプールロジスティクスは今年8月、千葉・流山市に新たな物流センターを開設した。茨城・つくば市と千葉・浦安市の2センターを閉鎖し、流山センターに集約することで、規模は拡大し、業務効率も上がる。宅配会社との連携強化にも新センターは効果があるという。

流山センターは延床面積が1万1621.5平方メートルの1フロア構成だ。

「あえてロボット化や自動化はしていない。必要な設備の見積りを取り、インテグレーション費用を計算したが、マテハンの減価償却費と人件費を比べたときに、人件費の方がかなり安く済むことが分かった」(小林正憲社長)と話す。

グループ会社に人材派遣会社や人材採用支援会社があり、人材調達力が高い点も強みだ。流山センターも開設前に必要な人材を確保できたという。

流山センターは24時間365日稼働に対応する。人材調達力も生かし、導入企業の繁閑の波に対応することが可能だ。モールのスピード配送にも対応できる。

「モール対応の要請は増えている。モールの物流センターに納品するために、バーコードを貼ったり、セット組みしたりといった対応もできる」(同)と話す。

物流拠点を集約することで、エスプールロジスティクスとして効率を高めただけではなく、宅配会社の効率を高める提案をしている。

「2拠点が1拠点になることで宅配会社にとっても効率は良くなる。遠方にあった、つくばセンターをより都内に近く、宅配会社のデポにも近い流山に持ってきたことも大きい。宅配会社への交渉力を高めることで、費用面やサービス面で優位に働く」(同)と話す。

物流代行のコスト面でも強みがあるという。宅配マージンは不要で導入企業に納得感のある費用を提案している。

2023年から、倉庫データ分析サービス「Synapse(シナプス)」の本格提供を開始し、すでに20社以上が導入している。注文や返品のデータを分析し、返品数削減や収益拡大にも貢献している。






RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事