2023.08.30

Amazon、米国「JAPAN STORE」の上位カテゴリーと売れ筋TOP3を発表

Amazonは8月23日、米国の「Amazon.com」で開設している「JAPAN STORE」の2023年上半期における販売個数が多い上位カテゴリーと、その中での売れ筋商品のトップ3を発表した。JAPAN STOREは、Amazonと独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)による、日本企業の海外進出を支援するプログラム。中小企業をはじめとする日本の販売事業者様が商品を米国で販売するストアとして2021年11月に開設した。

米国の「JAPAN STORE」では、日本の販売事業者様が食料品のほか、キッチン用品、衣服、化粧品、PC関連機器など数千種類の商品を販売している。商品の品質の高さや、幅広い商品ラインナップは、海外の顧客にも好評だ。

2023年1~6月上半期のJAPAN STOREにおいては、「Grocery(食品)」、「Home(ホーム)」、「Kitchen(キッチン)」、「Beauty(ビューティー)」などのカテゴリーが販売個数上位となっている。同カテゴリーの中の売れ筋商品には、出汁や茶葉、納豆パウダーなど和食文化を象徴する商品や、酒粕エキスや桜酵母を配合した美容液などがランクインしており、日本文化への関心の高さが伺える。


「食品」「ヘルス&パーソナルケア」「ビューティー」のTOP3は?


「Grocery(食品)」の売れ筋TOP3は、1位が「玉露の旨味だし」、2位が「有機煎茶」、3位が「さくら餅飴」だった。

「Health & Personal Care(ヘルス&パーソナル・ケア)」の売れ筋商品TOP3は、1位が「こな納豆 (通常タイプ) 」、2位が「こな納豆 (匂い・粘りひかえめタイプ) 」、3位が「ホルムアルデヒド除去液エムケイエコ300」だった。

「Beauty(ビューティー)」の売れ筋商品TOP3は、1位が「蔵元の雫 さくら酵母美容液」、2位が「百香草ハーバル美容液」、3位が「TheBAR ソリッドシャンプー」だった。

アマゾンジャパン セラーサービス事業本部 カテゴリー事業本部長 露木一帆は、「日本全国のより多くの販売事業者様の日本国内での販売のみならず、その先にある海外販売も支援できるよう、今後も手続きの効率化やサービスの充実に取り組んでいきます。また、日本の商品の海外市場における販売機会の拡大を通して、日本の中小企業のさらなる発展に貢献して参ります」とコメントしている。

経済産業省の「2021年度電子商取引に関する市場調査」によると、世界のEコマース小売市場規模は4.92兆ドルで、今後も拡大が見込まれる。小売市場におけるECの割合を示すEC化率は、2025年に24.5%にまで上昇すると予測されている。JETROの調査によると、海外ビジネスに関心が高い日本の中小企業で「国内外での販売でECを利用したことがある」のは35.5%だった。一方で「今後利用を拡大する」と回答した企業は41.1%に上る。

独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)の曽根一朗理事は、「ECを活用して海外にチャレンジする中堅・中小企業のすそ野を広げたいという思いで、日本商品の特設サイトである『JAPAN STORE』を2021年に米国のAmazon.com、2022年に英国のAmazon.co.ukに設けました。多くの日本企業にデジタル技術を活用して、海外進出に挑戦して欲しいと思います。今後もJAPAN STOREを通じた企業支援を行っていきます」とコメントしている。

販売事業者様は、商品の在庫保管・配送代行サービス「フルフィルメント by Amazon(FBA)」などを活用することで、日本以外の21カ国で展開しているAmazonのストアを通じて200を超える国と地域のお客様に商品を届けることができる。2021年には、4000社以上の日本の販売事業者様が海外で4,000万点以上の商品を販売し、その販売個数は2020年と比較して2桁増となった。


日本事業者向けの支援サービスは?


商品の保管、注文処理、梱包、配送、さらには注文や返品に関するカスタマーサービスをAmazonが代行するフルフィルメント by Amazon(FBA)を海外でも利用できる。

2020年には専属チームによる日本語での海外販売支援サービスを開始し、米国Amazon.comでの出品アカウントの作成や商品登録のサポートのほか、海外送金や海外輸送などに関する外部サービスを紹介している。

同年から日本のマーケットプレイスで出品アカウントを作成・登録いただければ、同じ出品アカウントで他の国のマーケットプレイスでも簡単に販売ができる機能「Global Registration(グローバル登録)」を提供している。

2022年3月からは、日本を含む複数の国のマーケットプレイスで商品を一括登録できる機能の提供を開始している。なお、出品商品の情報は自動翻訳機能により各国の言語に翻訳されAmazonのサイトに表示されるようになる。





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