2020.06.03

過ぎた「コロナ断捨離」に注意?

「コロナ断捨離」という言葉をネットニュースでしばしば見かけるようになりました。自宅で過ごすことが増えたいま、「不要不急」のものを家の中からデトックスすれば、住み慣れた部屋を広く使えて気持ちが良さそうですね。

わが家でも断捨離に挑戦してみました。目を付けたのは、部屋の隅でほこりをかぶっていたエアロバイク。メルカリに出品したら、外出自粛の時世があってか、あっけないほど簡単に売れました。空いたスペースでヨガをやろうと画策しています。早くヨガマットを敷いてしまわないと、通販をよく利用する家族が段ボール置き場にしてしまうので、取り急ぎ大きめのタオルを敷いてスペースを確保しています。

「コロナ断捨離」をキーワードにネットサーフィンしていたら、「コロナ断捨離で危機感」「歴史資料は廃棄前に相談を」という気になる見出しを見つけました。高知新聞が5月28日に配信したニュースです。

記事によると、先祖が地主をしていたという個人の家から、江戸時代から戦前に至る高知市の地主に関する文書、皿鉢などの調度品など合わせて約3千点が見つかったケースもあるのだとか。高知市立自由民権記念館の館長は、「断捨離で捨てられてしまうのでは」と心配しているそうです。

休日に旧日光街道を散歩していると、時代の重みを感じる家屋や蔵によく出会います。ときには、いまにも倒壊してしまうのではないかと心配になる空き家も。きらびやかな近代ビルにはない、たくさんの宝物が眠っているのかもしれません。

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