2020.05.30

馬券もEC化!?

昨年の日本ダービーには11万人の競馬ファンが来場した

プロ野球が6月19日に開幕するという非常にうれしいニュースが入ってきました。現在の情勢を考慮し、試合数の削減や交流戦の中止など、移動の必要を可能な限り排した変則日程になるようで、選手にとってもファンにとっても忘れられないシーズンになりそうです。

スポーツイベントといえば、今週末には日本競馬界最大のレース、日本ダービーこと「東京優駿」が無観客で開催されます。父であるディープインパクト号以来の「無敗二冠馬」を狙うコントレイル号に注目が集まる今年のダービーですが、密かに狙っていたひいきの競走馬の出走も無事決まり、今からレース本番が非常に待ち遠しいです。

競馬を楽しむ上で欠かせないのは、「馬券」こと勝馬投票券の購入です。中央競馬では現在、窓口での馬券購入を中止し、購入手段を電話・オンラインに制限しています。普通に考えれば売り上げの大幅な減少が予想されるのですが、ネット販売の大々的な告知が行われたこともあり、売り上げは昨年時の8割程度を維持しているとのこと。スポーツ紙各紙はその健闘ぶりを報じています。

5月17日に行われたG1レース「ヴィクトリアマイル」の売り上げにおいては、現役屈指の人気馬が出走したこともあり、前年比0.5%増の159億284万1300円というまさかの増収を達成しました。図らずもこの緊急事態によって馬券購入のデジタル化が加速した形になっています。

競馬歴10年超の私もこの機会に「紙」からネット購入に切り替えましたが、その便利さと購入の簡単さに驚くばかりです。通常のECサイトと同様に、その手軽さゆえか、ついつい想定外の出費をしてしまっている気さえします。

このコロナ禍で競馬を始めた人も多くいると聞きます。外出自粛で娯楽が制限される中、平常時と変わらぬ日程で開催を続ける競馬が、その受け皿として機能していることは間違いないでしょう。

スポーツ・エンタメ業界の中で数少ない「勝ち組」となっている競馬ですが、馬券購入のデジタル化の成功から、EC事業者が学ぶところもあるかもしれません。

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