GMOインターネットグループで、ECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」を展開するGMOメイクショップは7月27日、やずやソリューションズと業務提携した。通販のリーディングカンパニーやずやのノウハウを結集し、通販事業者支援を行うやずやソリューションズと協力し、年商30億円以上を目指す大規模通販事業者の支援を強化するため、コンサルティングやシステム連携による成長支援策を提供する。
GMOメイクショップは、2004年よりECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」の提供を開始。ECサイトの構築・運営の支援を行っている。導入店舗数は1万1000店超、年間流通額3000億円以上の「makeshop byGMO」で培ってきたノウハウをもとに、2021年にはより大規模なECサイトにも対応するECソリューション「GMOクラウドEC」の提供を開始した。ECの構築支援にとどまらず、売上獲得に必要なマーケティング支援や、売れてからのリソース不足を解決する運営代行にも対応した、一気通貫のサポート体制を整えている。
このほど、通販のリーディングカンパニーやずやのノウハウを結集し、通販事業者支援を行うやずやソリューションズと業務提携した。
やずやは、「にんにく卵黄」をはじめとした健康食品の通販事業を展開し、その売上を後押しするシステムとして、1993年に「やずや通販CRM基幹システム」を構築。現場目線で作り込んだシステムを全国の通販事業者に役立てもらい、通販業界全体に恩返しをしたいという思いから、2019年にやずやソリューションズを設立。やずやのノウハウを結集した「やずや通販CRM基幹システム」を「CoreMind CRM」としてサービス化し、通販事業者支援に取り組んでいる。2023年には、通販コンサルティングサービス「CoreMind Consulting」の提供開始し、システムに加え、事業アドバイス、商品開発、広告・マーケティング、コールセンターや物流まで総合的な支援を行っている。
やずやソリューションズは、通販事業者支援の体制を強化するにあたり、ECシステムとの連携を目指しており、その連携先として連携実績を多数有するGMOメイクショップが選ばれ、今回の業務提携に至ったとしている。
昨今EC市場は急成長を遂げ、特に2020年以降のコロナ禍では、消費行動のデジタルシフトが加速するのに伴いECへの新規参入が増加、それにより競争も激化している。こうした市場環境の中で、大規模ECの更なる成長を後押しするため、両社の技術とノウハウを組み合わせた支援策を展開する。
今後は、GMOメイクショップのサービス利用者に対して、やずやソリューションズの「CoreMind Consulting」を展開し、やずやの知見を活かした売上拡大施策や、事業者目線の業務改善施策などのコンサルティングを提供する。「GMOクラウドEC」と「CoreMind CRM」の連携についても検討を開始し、システムの面でも両社の技術を組み合わせた支援策の展開を目指していくとしている。
提携に先立ち、2023年6月8日にGMOメイクショップが福岡支社の周年記念として開催したイベント「makeshop day」では、やずや代表取締役社長 矢頭徹氏が登壇し、「やずや商品の歴史から読み解く、通販経営に必要な視点」をテーマにセミナーを実施した。本セミナーを皮切りに、まずは両社の拠点がある九州の事業者支援から取り組み、その後全国へも両社による支援策を展開していく考えを示した。
