クッキーを販売するロイドアンドカンパニーは、独自性の高い商品で多くのリピーターを獲得している。杉本久実社長が米国にいたときに学んだクッキーを商品化している。珍しい見た目や味でファンを増やしている。
ECサイト「ME EAT COOKIE(ミーイートクッキー)」では、米国では一般的なソフトタイプのクッキーを販売している。杉本久実社長が米国でソフトなクッキーと出会い、日本でも作りたいという思いで始めた事業だ。もともと奈良で運営していたコスメ関連の実店舗にカフェを併設し、クッキーの販売を開始した。
カフェで販売するクッキーは好調で、全国の人にも届けたいという思いでECを開設した。
「2022年10月頃からECを開設する準備をしていた。オープン前にカフェの様子などをインスタグラムでアップしていたため、クッキーの認知も広まっていた」(杉本社長)と話す。
2023年1月にECを開設したことも、コスメの実店舗のインスタグラムに投稿した。投稿の反響は大きく、ECサイトの認知が徐々に高まり、顧客も増えているという。
▲「ME EAT COOKIE」サイト購入しやすい価格でありながら、ボリューム感のある商品が特長だ。「ありそうでないもの」という点を重視し、フレーバーなどを考えているという。
「例えば、4月にはオレオとマシュマロをふんだんに使用したクッキーを販売した。ナッツなども入っており、見た目もかわいく、人気商品になった」(同)と言う。
30代の女性顧客が多いが、20代の若者を取り込むために、オレオなどを使用したポップな商品を訴求している。
「ギフトのニーズもある。ストロベリーなど、ピンクでかわいい商品が入ったセットはよく売れている。今後はカフェで聞いた顧客の声を商品開発に生かしていきたい」(同)と言う。
まだ立ち上げから1年も経っていないブランドであり、実店舗は奈良にしかないため、認知を拡大することが課題だという。季節のイベントに合わせた商品やEC限定商品などの開発に注力するという。
オフラインで実際に手に取ってもらう機会を増やし、ECで購入してもらえる導線作りを強化する計画もあるという。