化粧品の研究・開発を行う日東電化工業の運営するスキンケアブランド「OSAJI(オサジ)」は、インスタグラムを効果的に活用し、売り上げは右肩上がりだ。著名人とコラボレーション(コラボ)をすることで商品の認知が拡大した。
「OSAJI」は、フェイシャル・ボディー・ヘア・メイク・ネイルなどのケア商品を取りそろえている。立ち上げ当初はブランドの認知度は低かった。
▲「OSAJI」で取り扱う商品ヘアメークアップアーティストの草場妙子氏とコラボ商品を販売し、ファンに訴求した。インフルエンサーやモデルとコラボし、インスタグラムで発信を強化することで認知向上を図った。
ブランドの世界観を保つため、インフルエンサーの選定には注力している。
「使ってよかったと思っていただけるインフルエンサーに拡散してもらっている。ブランディングを大切にしているため、連載のように行っていた」(ヘルスケア事業部 遠藤洋介氏)と話す。
リピーターは多いが、新規顧客の獲得は基本的にインスタグラムからの流入が多いという。ブランドの世界観を統一し、雰囲気を崩さないような投稿をしている。
フィードの投稿は週に2~3回行っている。企画や新商品のタイミングに合わせて投稿している。
敏感肌でも使用できるアルコールスプレーなど、コロナ禍にニーズが高い商品を展開し、売り上げを一気に伸ばした。
▲アルコールスプレー「当社で商品を開発しているため、ニーズのあるものをすぐに商品化できる点が強みだ。コロナ禍もニーズの高い商品をいち早く商品化し、話題を呼んだ」(同)と言う。
そのほか、家で楽しめるようネイルケア商品を販売した。コロナの影響で、家の中で過ごす時間が長くなったことを踏まえ、他社が販売していないような商品を提供した。
▲ネイル商品マスクを外しても良い時期には、「マスクライン クリーム」というクリームを販売した。「肌荒れでマスクが外せない」という声が多く、開発した商品だ。
頬や口の周りを保湿するクリームで、サイト内では使用方法など詳細を記載している。
▲「マスクライン クリーム」「3月13日以降からマスクの着用がそれぞれの判断になったことが決まってからすぐに開発をした。4月はよく売れている。 ECよりも実際に試したいからか、実店舗の方がよく売れている」(同)と言う。
コロナ禍での取り組みにより、インスタグラムのフォロワー数は7月時点で11万人を超えるまで伸びている。
新しい地域への出店を検討しており、商品を体験できる場所を増やしていく予定だ。タッチポイントを増やし、ECとの連携も促進する。