2023.07.25

GiftX、ギフトを選び直せるEC「GIFTFUL」を展開 幅広いラインアップから選び直し可能

飯高悠太代表

GiftXが今年4月に開設したギフトEC「GIFTFUL(ギフトフル)」が、ギフトEC業界において注目を集めている。ギフトの受け取り人が”商品を選び直せる”点が、他社サービスとの差別化となり、多くの顧客獲得につなげたい考えだ。

「GIFTFUL」は「おもいが伝わる。ほしいを贈れる」がコンセプトのソーシャルギフトサービス。贈り先のメールやLINEを知っていれば、送り先の住所が分からなくてもギフトを贈ることができる。

ソーシャルギフト業界はLINEが提供している「LINEギフト」や、67万点の商品数を誇る「ギフトモール」など、すでに多くの利用者を獲得している先行サービスがある。

大手ソーシャルギフトとの違いについて、「ギフトの受け取り人がギフトを選び直せること、ギフトを通じてコミュニケーションを図れる。こだわった商品ラインアップなどでも差別化を図っている」(飯高悠太代表))と説明する。

「LINEギフト」も今年5月、ギフトを受け取る側が好みの香りや色に変更できる機能の提供を開始している。

「GIFTFUL」では、同価格帯以下のギフト候補から好きな商品を選ぶことができる。例えばチョコレートから酒に受け取り品を変更することも可能だという。

「同じ口紅の色違いではなく、商品自体を変更できるため、利便性の高さから、多くの新規顧客の獲得につながると考えている」(広報)と話す。

「GIFTFUL」では、贈り主がギフトを贈るときにメッセージカードを付けられるだけではなく、受け取る側が贈り主に感想を伝える機能も提供している。受け取る側が贈り主にメッセージを伝えるシステムは、新たなコミュニケーションを生んでいるという。

「お酒が好きな人にお酒を贈ったとする。だが、実は受け取り人が禁酒をしていて、お酒を飲めず、結果としてサウナタオルを選んだとする。その旨を受け取り人が贈り主へのメッセージカードに記載して返信すると、その後、LINEやメールなどで、『私も実はサウナにはまっているから、今度サウナ行こうよ』という会話につながる」(同)と話す。


▲メッセージカード

商品ラインアップは商品数ではなく、ついつい贈りたくなるこだわった商品を選定している。百貨店で人気の商品や、地方で有名な創業100周年のしょうゆなど、「有名品」と「知る人ぞ知る名品」を選定しているという。

サービスの提供を開始して2ヵ月間が経過したが、売り上げは毎月右肩上がりで増えている。現在では、リピーターの獲得にも成功しているという。今後はSEO対策なども強化し、堅実に新規顧客の獲得に努めていく。

「現時点では、サービス内容の刷新に注力している。顧客から寄せられた声をもとに、サービスを進化させようとしている。一気に広告を運用して、多くの新規顧客を獲得するよりも、着実に良いギフトECに刷新していくことを重視している。サービス内容と新規顧客の流入のバランスを見て、堅実にサービスを拡大していく」(同)と話す。





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