包丁や鉄鍋の製造販売を行う和泉利器製作所は、検索性が高いECサイトで、商品の選びやすさにこだわっている。
同社の高級包丁ブランド「堺刀司」は、包丁の名産地である大阪・堺で1805年に創業した老舗包丁メーカーだ。伝統の鍛冶技術を生かした包丁は、著名な料理人にも愛用者がいるという。
「生活スタイルや食事スタイルが変化している。われわれは確かな伝統と技術を継承しつつ、世の中の変化に合ったモノづくりを目指して、新しい材料・技術を取り入れている」（信田尚男社長）
こだわりの包丁づくりを続ける同社は、ECサイトの検索性にこだわり、ユーザーの生活に合った包丁を届けることに注力する。
「庖丁を用途で選ぶ」の項目では、肉や野菜、魚など、食材に応じたおすすめの包丁を表示。それぞれの商品ページに移動すると、切れ味や研ぎやすさなどを数値化した「機能性パロメーター」で、他の包丁と比較しながら購入する包丁を選ぶことができる。
また「牛刀」や「ペティナイフ」といった、包丁の種類から商品を検索することも可能だ。
包丁を購入した後のユーザーへの配慮も充実している。「包丁の研ぎ方」など、包丁を長く使うために必要なお手入れ方法を細かく紹介するページを設けた。図表と詳細な解説で、初めて高級包丁を使用するユーザーが安心して使い始められるようにした。
▲包丁の使い方を詳しく解説購入した包丁が壊れたユーザーには、「砥直し・修理」のサービスを用意。比較的安価な料金で、職人の修理を受けることができるという。このほかにオプションとして、無料の名入れサービスも提供しており、ギフト需要も捉えていく。
また、ECサイトでは、プロ料理人の愛用者の声も紹介。プロの料理人からも選ばれる「堺刀司」の包丁の高い品質を示すため、信頼のある情報を発信している。
今後も、ユーザーに寄り添ったサービスを展開していく考え。「お客さまに親切、丁寧に対応し、良かったとご満足いただけるように社員一同、まい進したい」（同）。
