2023.07.03

バンカブル、株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」と協業 スタートアップ企業への資金面支援の幅を拡大

「新たな金融のカタチを創る」をミッションに掲げ、広告費の4分割・後払い(BNPL)サービス「AD YELL(アドエール)」を提供するバンカブルは6月28日、国内シェアNo.1株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」を運営するFUNDINNOとの協業を開始した。これにより両社の顧客に対し、「資金調達」と「キャッシュフロー改善」双方のサービスを必要に応じてタイムラグなく提供できる。成長を志すスタートアップ企業への資金面の支援の幅の拡大を図る。

バンカブルは、Web広告の出稿費用を4回に分割・後払いすることが可能となるサービス「AD YELL」を提供。原則として決算書・担保・連帯保証人の用意は不要で、オンラインによる申込みから最短3営業日で利用可能となる。ECストアデータと申込み事業者からのヒアリング情報をもとに投資に対するリターン予測を行い、適切なサポート額を算出するほか、バンカブルのCSチームによるサポート体制も構築。事業者のキャッシュサイクルを改善し、運転資金を圧迫しない形で事業成長を支援する。

このほど、クラウドファンディングサービス「FUNDINNO」を運営するFUNDINNOとの協業を開始した。「FUNDINNO」は、日本初の株式投資型クラウドファンディングサービスで、資金を調達したい企業と事業を応援したいファン投資家をマッチングするプラットフォームとなる。

約120億円の株式投資型クラウドファンディング市場において国内No.1の実績を持つFUNDINNOと、約1兆円と推定される大手広告主を除いたWeb広告市場において、導入企業の事業成長率が約62%という実績を持つバンカブルの2社が連携することで、多くのスタートアップ・ベンチャー企業が経営課題として抱える財務改善に向け、「資金調達」と「キャッシュフロー改善」を必要なタイミングでタイムラグなく実行できるよう支援する。

本協業による連携で両社の顧客に対し、双方のサービスを必要なタイミングでタイムラグなく提供することが可能となるとし、これまでバンカブルが支援することができなかった「広告投資前に財務状況の改善が必要な企業」へ、FUNDINNOでの資金調達によるサポートを行う。一方、FUNDINNOが支援することができなかった「資金調達後のキャッシュフローを圧迫しない効率的な資金運用のサポートを必要とする企業」に対しては、「AD YELL」によるキャッシュフロー圧迫解消をサポートする。これによりスタートアップ・ベンチャー企業の成長を阻む「財務課題」の解決と、事業成長スピードを加速に向けてシナジーを発揮していくとしている。


▲協業内容

協業に伴い、7月25日には、事業の成長スピードを上げるための新しいファイナンス手法として、「ファンを増やす“資金調達” × 事業成長スピードを上げる“広告投資”」をテーマに無料ウェビナーを開催する。

上場市況の悪化やロシアによるウクライナ侵攻など、スタートアップ企業を取り巻く環境は不安定な「冬の時代」と言われる一方で、岸田政権下でスタートアップ企業を支援する機運の高まりに注目が寄せられている。

今回、両社の掲げるビジョンに共通する「チャレンジの公平性」と、これまでの代表的な資金調達方法であるデットファイナンス(金融機関からの融資による資金調達)以外の「新しいファイナンスの仕組み」を提供する共通点から、パートナーシップを構築し協業開始に至ったとしている。

バンカブルは、「AD YELL」の正式ローンチより9カ月で広告費取引総額(GMV)100億円を突破し、5月末時点で150億円に到達した。本取り組みを、今後さらなる成長に向けた第一歩としていきたいとの考えを示した。





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