フューチャーでは、中国市場進出の支援を行っている。「中国市場におけるインバウンドマーケティングの最新の”勝ちパターン”においては、在日中国人インフルエンサーへのPRが欠かせない」と、同社の中国市場統括マネージャー・吉田営子氏は語る。同社では6月8日、中国インフルエンサーを招いた展示会を主催した。同社では今後も展示会を開催していく予定だ。日本企業の「中国進出」「インバウンド対策」に、同社の展示会を活用できるとしている。吉田営子氏に話を聞いた。
来場者の総フォロワー数は3000万人
――中国進出に向けた展示会を主催したというが、反響は?
▲中国市場統括マネージャー 吉田営子氏
展示会は、出展者からも、来場者からも、大変好評だった。
今回の展示会には、「中国市場に進出したい」「インバウンド対策をしたい」といった目的を持つ日本企業がブース出展した。東京・原宿の会場には、当社のネットワークで招いた、中国のインフルエンサー・ライバー・バイヤーなどが多数来場し、日本企業の各ブースを訪れた。来場したインフルエンサーの総フォロワー数は、3000万人にのぼる。
出展者からは、「次回の展示会にも出展したい」という声をいただいている。
インフルエンサーたちと日本企業が直接つながる機会を提供できたと考えている。
――展示会のメリットは?
会場では、日本企業がトップインフルエンサーとも、商談につながっているようだった。自発的に商品をSNSで拡散してくれたインフルエンサーもいた。展示会場では、商品の良さを伝え、実際にサンプルを試してもらうことで、インフルエンサーに魅力を体感してもらうことができた。
▲会場で撮影を行うインフルエンサー
仲介の企業を通さず、インフルエンサーと直接やり取りができるようになると、コストカットにつながるというメリットもある。
中国市場の情報収集にもつながったようだ。
今年秋頃にも、東京で、同様の展示会を開催する予定だ。中国市場進出のチャンスを拡大する機会として役立ててほしい。
中国で勝つ3ステップ
――中国市場進出における、最新の”勝ちパターン”とは?在日中国人インフルエンサーへのPRが欠かせない。在日インフルエンサーがSNS上でプロモーションを行えば、中国だけでなく、世界各に住む中国人にアプローチできる。在日中国人インフルエンサーの投稿は、「日本現地で実際に暮らす人がお薦めする情報源」としても参考にされるようだ。そのため、当社では、①在日中国消費者へのテストマーケティング ②在日中国人KOL・KOCを起用したプロモーションによる、ブランド認知の強化 ③本格的な中国進出の開始――という3ステップを推奨している。
――インバウンドアプローチの適切なタイミングは?「旅前」のリーチが重要だ。中国消費者は、日本への旅行前に、SNSなどの口コミで情報収集し、購入する商品や観光場所の目星を付ける。訪日した際に出会った商品を、中国に帰国した中国人が、越境ECなどから購入するパターンもある。中国進出前に、SNSなどを活用してインバウンドマーケティングを行うことは、認知獲得のための有効な先行投資となる。
その他、当社ではSNS運用やライブコマースの支援、中国進出後のコンサルティングなども行い、進出の前後のトータルサポートを提供している。
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