2023.05.20

アディダスが導入したZOZOの「FAANS」とは?スタッフコーデを「自社EC」「ZOZOTOWN」「WEAR」に同時投稿

ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは5月18日、ショップスタッフの販売サポートツール「FAANS」のアディダス ジャパンへの提供を開始し、同社のブランド自社ECと連携した。これによりアディダス ジャパンは、「FAANS」を通じてブランド自社ECを含む複数チャネルにショップスタッフによるコーディネート投稿、および投稿コーディネート経由の成果確認が可能となる。

ZOZOの提供する「FAANS」は、2021年11月に始動したZOZOTOWNとブランド実店舗をつなぐOMOプラットフォーム「ZOZOMO」で展開するサービスの1つとなるショップスタッフの販売サポートツール。アパレルリテールテックサービスとしてファッション業界の新しい仕事道具となることを目指している。

コーディネート投稿機能を備え、ショップスタッフは「FAANS」を通じてブランド自社ECに加え、、年間購入者数1100万人を超える「ZOZOTOWN」、Zホールディングスグループのシナジーを活かした「ZOZOTOWN Yahoo!店」、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」へのコーディネート同時投稿を行うことができる。

「FAANS」を通じて投稿したショップスタッフのコーディネート経由のEC売上や送客数、コーディネートの閲覧数などのショップスタッフのオンライン上での成果を可視化する成果確認機能も搭載。ショップスタッフのオンライン上での活躍を適切な評価につなげることもできる。コーディネート投稿機能、および成果確認機能は、ブランド自社ECへのコーディネート投稿を含め、すべて無料で提供している。

その他、「ZOZOTOWN」上で実店舗の在庫取り置きを希望した顧客への対応をショップスタッフが「FAANS」上で簡単に完結できる「ブランド実店舗の在庫取り置き機能」、ブランド実店舗で欠品している商品を「ZOZOBASE」から顧客の自宅へ直接配送する手配をショップスタッフが「FAANS」で完結できる「顧客直送機能」も備える。

このほど、アディダス ジャパンへの「FAANS」の提供を開始するとともに、同社のブランド自社ECと連携した。

今回の取り組みにあたり、アディダス ジャパン Eコマース本部長 サイモン・べルレ氏は、「私たちのオンラインビジネスに対する目標は、デジタルな接点を通じてアディダス製品に関するプレミアムな体験やストーリーを提供することです」と話し、「FAANS」が店舗のスタッフやブランドアンバサダーがこの目標を実現する手助けになると述べた。

さらにサイモン・ベルレ氏は、「私たちは、ユニークなスタイリングと共に製品を紹介し、オンラインのお客様にコーディネート、サイズやフィット感を具体的に伝えます。パフォーマンス製品を最適な方法で使用・着用する方法をデジタル空間で伝えることができます。これらは『FAANS』がもたらすいくつかの利点です。さらに、オンラインのお客様と実際のアディダス店舗とのつながりを強化し、製品を試すために店舗を訪れ、店舗スタッフと交流することを促進することもできると考えています。私たちは、ZOZOとの連携を継続し、彼らのファッションテックソリューションを活用し、オンラインでの目標を実現することを喜んでいます」とコメントした。




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