2020.05.20

梱包資材卸売りECサイト運営「ゼアー」、業務効率化だけでなく利便性向上も実現

物流事業本部 関敏樹本部長

SNSに強い梱包材として口コミで導入拡大


物流の梱包資材などを提供するゼアーは、EC企業に対して商品を梱包する際に使用する資材や、帳票などの販売、販促支援を行っている。

梱包資材では、ECサイトのイメージロゴやキャラクターなどをモチーフにしたオリジナル段ボールを開発する。ワイン専用の段ボールは、中敷きを特殊な形状にしたことで、ワインボトルの配送時の破損を減少させている。

取引先は、メーカーやECサイトが中心。新規取引先の開拓は既存顧客からの紹介が多いという。「実際に活用していただくことにより口コミで広がっている」(物流事業本部・関敏樹本部長)と話す。

ブランディングの一環として、SNSで拡散を狙う企業が多く、梱包資材を有力なツールとして活用した事例が広く知られるようになっているという。「梱包資材は使って捨てられるのではなく、次のコンバージョンにつなげるというツールになりつつある」(関氏)と期待感を示している。

「Bカート」導入で効率改善


ゼアーでは今年4月に、梱包資材の受注サイト(BtoB-ECサイト)となる「Agree(アグリー=同意する)」を立ち上げた。「お客さまに納得して購入してほしいという思いから命名した」(関氏)。既存の取引先のみが利用可能だ。

ECサイトの構築にあたり、5社のカート企業を比較検討。月3万円のコスト面やサイトの使いやすさが決め手となり、Daiが提供する「Bカート」を導入したという。

ゼアーの社員数は6人で、そのうち営業社員は2人。ECサイト開設前は、メールや電話、FAXの受注が中心だった。また、FAXの場合は、ミスが発生しやすく、注文内容の確認作業の負担が大きかったという。関氏の元に受注の情報が集中していたことに加え、取引先を拡大することを視野に入れてECへの移行を推進。「EC化することで業務効率化だけでなく、顧客の利便性を高めたかった」(関氏)と導入の背景について話す。

導入後の状況については「サポート体制についても親身に対応をいただいている。格段に業務効率が上がった」(関氏)と話し、今後は経理システムとの連携も視野に入れている。業務効率を上げたことで、新規顧客開拓を強化して業容の拡大を図る考えだ。



【「Bカート」サービス概要】
「Bカート」は、BtoBの受発注業務をEC化するクラウドサービス。BtoB特有のさまざまな商習慣に標準対応している。カスタマイズが不要ですぐに利用できる。楽天市場の出店者から上場企業まで、600社以上の導入実績がある。現在30万を超える事業者がBカートで発注を行っているという。稼働まで最短3日、月額9800円からスモールスタートすることができる。

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