2020.05.17

【ここがターニングポイント!】「ヘルシーネットワーク」、コロナ禍で既存顧客単価増

多和田幸広営業本部営業二部次長

介護食のカタログ通販などを手掛けるヘルシーネットワークは、ECサイト「ヘルシーネットワーク」を運営している。新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり消費により、ここ数カ月は既存顧客の購入価格が上昇傾向にあるという。2020年3月度の月商は、2月度に比べて約5%増となった。一方で、コロナ禍ならではの課題も抱えている。

現在の売り上げ拡大は、既存顧客による購入が中心。「当社は一般的な弁当ではなく、体調を気遣う人向けの商品を扱っている。そのため、爆発的な受注拡大ではないが、既存のお客さまの購入金額が増えている」(営業本部)と話している。

卸売りにも対応しているため、今後は病院からの受注の増加も見込んでいる。「新型コロナ感染者を看護する事態になったとき、通販商品を納品できるか」という問い合わせや相談が寄せられているという。
ヘルシーネットワークのサイト
「ヘルシーネットワークのサイト」

一方で、新型コロナの影響で対面営業が難しく、新規顧客の獲得は苦戦している。

へルシーネットワークは従来、病院などの施設で介護食のカタログ通販を提案。対面営業を通じて、新規顧客の獲得につなげてきた。

栄養士が同社のカタログを紹介する際、食事療法や病気についての理解を促す記事サイト「ヘルシーネットワークナビ」のチラシを渡したり、口頭で紹介したりしてきたが、「コロナ禍の現在、営業活動はほとんどストップしている」(多和田幸広営業本部営業二部次長)と言う。

有料老人ホームへの卸売りを拡大する計画も中断している。卸売りの施設数を増やし、利用者に流動食ややわらかな食事を提案していく計画だった。

新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いた段階で、施設向けの対面営業に再び乗り出す方針だ。


「ヘルシーネットワーク」

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事