2023.03.17

シェア買いアプリ「カウシェ」、規格外品や訳あり品を扱う「エコ得」カテゴリーを新設

カウシェは3月15日、シェア買いアプリ「カウシェ」において、賞味期限間近な商品や、型落ち・旧パッケージ商品、規格外品や在庫処分品等を取り扱う「エコ得」カテゴリーを新設した。自治体との連携も強化し、同カテゴリーに該当する地方の農産物・加工品の取扱を増やすことでフードロス削減を目指していくとし、第1弾として北海道富良野市との提携も開始した。

カウシェの提供する「カウシェ」は、1人では買い物ができない「シェア買いアプリ」。友人や家族、またはSNS上の誰かと、自分を含めて2人以上で購入をする「シェア買い」をすることで割引価格で商品を購入できるという特徴を持つ。「シェア買い」仲間を見つけるにあたって、買い物の醍醐味ともいえる「この商品、いいよね?」「一緒に買おうよ!」といったやりとりをオンラインで実現することで、「ショッピングの楽しさ」と「お得な買い物体験」を提供する。さらに商品を出品している事業者にとっては、「シェア買い」を成立させたいユーザーによるSNS等での自発的な商品情報拡散が期待できる。

このほど、「カウシェ」に新たに「エコ得」カテゴリーを設置した。カテゴリー名の「エコ得」は、訳あり商品等などをみんなでシェアし、お得に購入しながら、ロス削減等の「エコ活動」を目指したいという意味が込められている。


▲訳あり商品の一部

主な取り扱い商品は、食品、菓子等の「賞味期限・消費期限が近い食品」、家電、コスメ、食品、菓子等の「型落ち・旧パッケージ商品」、外箱に傷があったり、返品在庫といった「非正規流通品」、農業協同組合や漁業協同組合への販売が難しい「規格外産物」、在庫過多による「在庫処分商品」、商品製造工程で環境への配慮等を行っている「SDGs関連商品」など。カテゴリー新設を記念して、3月18日までの期間、商品がさらにお得になるセールを実施する。

「カウシェ」において、ユーザーがお得な「シェア買い価格」で商品を購入するには、自分以外に1人以上同商品を購入する「シェア買い仲間」を集めてくる必要がある。仲間を集めるために、ユーザーは商品情報をTwitter等のSNSで発信することが多く、その際に「賞味期限が迫っている」「規格外品だからお得」等のストーリーがある商品は、共感が生まれやすい傾向がある。過去には、八天堂の販売する賞味期限が近くなった食パン180セットが2日足らずで完売し、くまもと風土(ローカル)の販売する「訳ありみかん」が1年を通して1万個以上購入されるなど顧客から多くの反応が寄せられていた。

こうした状況を受け、「シェア買い」によるSNSでの拡散の力を使い、賞味期限直近な商品や規格外品、在庫過多品等の販売をすることで、生産者や販売事業者のサポートをしていきたいとの考えから、「エコ得」商品をカテゴリーとして新設し、取り扱いを増やしていくことを決定したとしている。

さらにカウシェでは、販売経路がなく、廃棄処分するしか無かった地方の農産物・加工品の取扱いを増やすため自治体との連携の強化を実施。取り組みの第1弾として、北海道富良野市との提携を開始した。本提携により、富良野市にある農家・事業者の商品の販売を開始し、2023年春にはアプリ内において「富良野市 × カウシェ 『エコ得』セール」の実施を予定しており、今後も様々な企業や自治体との協業を目指す考えを示した。


▲山本農園のアスパラ

配送等でひび割れが入ってしまい、今まで販売ができていなかったケーキを「エコ得」商品として特価で販売する菓子司 新谷の製造部 次長 後藤利城氏は、「これまで、配送の過程で保管温度の変化によりヒビ割れ等が出来てしまった製品は、美味しさは変わりないものの正規品としてお届けできず、『もったいない』と思いながらも廃棄していました。この度、『カウシェ』で規格外品や賞味期限間近の訳あり品等の販売カテゴリーが新設されることを知り、少しでもフードロス削減に繋がればと思い、出品することにいたしました。『もったいない』を『“美味しい”の笑顔』に変え、富良野の食材への認知拡大にも繋がることを期待しています」とコメントを寄せた。


▲菓子司 新谷「ふらの雪どけチーズケーキ」

カウシェは今後も、「エコ得」商品の販売を通し、ロスの削減につながる様なアクションを目指していくとしている。さらに将来的には、「カウシェ」のシェア買いの成立人数の特性を応用した「C2M(完全受注販売型)モデル」を開始することで、 在庫ロス等をゼロにする取り組みなども検討していく考えを示した。




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