三越伊勢丹HD、バレンタインのEC売上30％増 「サロン・デュ・ショコラ」が好調

三越伊勢丹ホールディングスでは、自社ECサイト「三越伊勢丹オンラインストア」における、バレンタインイベント「サロン・デュ・ショコラ2023」の売り上げが、前年比30％増となったことを明らかにした。
　
「サロン・デュ・ショコラ」は、年々注目度が増している人気イベントだ。ECの売り上げは前年比30％増と伸長。リアル会場の売り上げも、前年比40%増となるなど好調だったという。
　
同社では、バレンタインイベントの好調の要因として「品ぞろえの充実」や「チョコレートに強いこだわりを持つ顧客の『自分用』消費への訴求を意識した点」「オンラインとオフラインの相互活用を進めた点」を挙げている。
　
品ぞろえは前年比で微増し、「サロン・デュ・ショコラ」のECでの掲載商品数は616SKUだったそうだ。同イベントを通してしか購入できない、希少性の高い、海外のブランド商品などが人気だったという。カカオにこだわったものや、フェアトレードなどサステナブルな商品も好評だったとしている。
　
バレンタイン期間中のＥＣの流入は、「アプリのプッシュ通知」や、「サイト内のイベント訴求のクリエーティブ表示」「自然検索」を経由したものが多かったという。
　
年間を通して、ショコラティエや、海外チョコレート情報を発信するオンラインコミュニティーを運営している。こうした発信が、催事でのファンの「自分用」消費の購買のモチベーションアップに寄与したという。
　
同社のEC事業は、継続的な成長を遂げている。2023年3月期のEC売上高は、前期比18.3％増となる440億円での着地を見込んでいるという。