RAYS.JP(レイズ・ジェーピー)は「世界一おいしいこしょう」といわれる「カンポットペッパー」を自社ECサイト「RAYS SHOP(レイズ・ショップ)」で販売している。飲食店や料理に関心のある個人から支持を集め、販売開始から3年間で売り上げは10~20倍になったという。
「カンポットペッパー」は大航海時代から欧州では有名だが、日本ではあまり知られていない。カンボジアのカンポット州で栽培したこしょうで、基準をクリアした商品のみを「カンポットペッパー」と呼ぶことができる。独特の強い香りが特徴で、調味料として料理に使うだけでなく、そのまま食べることもできる。
日本におけるこしょうへの関心は高くないという。興味を持つきっかけを作るため、「RAYS SHOP」の運営責任者である木下澪那氏が自ら「胡椒ソムリエ」としてユーチューブやインスタグラムで同社の商品を使ったレシピや現地の畑の様子を発信している。ラジオやテレビなどへの露出も積極的に行い、認知度向上を目指す。
2022年3月には、クラウドファンディングを行い、フード・飲食店部門(三重県)において支援総額1位を獲得している。
同品はブランド価値が高く、特にフランスやアラブ首長国連邦のドバイにおいて需要が大きい。それでも大量生産で利益を上げるのではなく、カンボジアの伝統文化として存続させるため、小売りでの販売を主としているという。
▲1年かけて開発した「ペッパーキャビア」生食の「カンポットペッパー」は3日しか日持ちしないため、国外への販売ができない。風味を損なわずに保存期間を伸ばすために、「ペッパーキャビア」を1年かけて開発した。これが同社の看板商品となり、ギフトとしても好調だという。
「まずは『カンポットペッパー』の存在を知ってもらうことから始めている。それからこしょうに対してこだわりを持って、生活に取り入れてもらいたい」(木下澪那氏)と意気込みを語る。