2023.02.03

ファンケル、ペットフードに参入 プレミアムドッグフード「GOODISH」発売

愛犬のアレルギーがきっかけに開発。味は4種を用意

ファンケルは2月1日、プレミアムドッグフード「GOODISH(グーディッシュ)」を発売した。健康食品における幅広い技術と知見を生かして開発した、愛犬の体と健康を考え抜いたフリーズドライタイプのフードとなっており、専用のECサイトで販売する。また、一部百貨店の外商でも販売予定としている。

ファンケルが発売した「GOODISH」は、消化のしやすさに着目し、良質な原材料の栄養素をそのまま体に届けるフリーズドライ製法を採用したプレミアムドッグフード。犬の食性に合わせて、良質なたんぱく質を豊富に含むベニソン(鹿)、チキン(鶏)、ホース(馬)、フィッシュ(魚)の4つの肉をベースにした味がラインアップする。


▲左上から時計回りにベニソン(鹿)、チキン(鶏)、フィッシュ(魚)、ホース(馬)の味

開発者である同社従業員の愛犬が突然のアレルギー反応により健康を害し、治療と再発が続いたことから、健康維持の原点になる食事に着目。愛犬の食事の改善策を模索するも、健康維持に適したドッグフードが市場に存在していなかったため、自身で製品開発に取り組んだという同商品は、ファンケルの健康食品における幅広い技術と知見を生かして開発。「GOODISH」の名前には、愛犬のために考えつくされた良質(GOOD)で特別な一皿(DISH)の意味が込められている。

犬は全身が毛で覆われ、頻繁に毛が生え変わるため、多くのたんぱく質を必要としている。さらに今は雑食性と言われているが、祖先は肉食であったことから動物性のたんぱく質の食事を好むことから、普段食する機会が少ない鹿や馬を加え、鶏と魚の4種類の肉をベースにし、動物性のたんぱく質を豊富に含んだドックフードを開発した。

たんぱく質は、高温で加熱することで消化が悪くなるため、消化を良くするために肉や魚は低温・短時間の加熱処理を採用。また、ミネラル類の消化吸収も体へ負担がかかるため「ミネラル酵母」を配合。酵母として消化吸収される工夫をして消化器官への負担を少なくしている。



低温で加熱したたんぱく質は、消化が良く、腸内細菌叢を健康に維持することに加え、野菜やキノコ類を豊富に配合。善玉菌の栄養となる難消化性成分(プレバイオティクス)の水溶性食物繊維も配合している。

製造後にすぐに瞬間冷凍し、真空状態で乾燥するフリーズドライ製法を採用しており、高温で食材を処理しないため、たんぱく質の変質や熱に弱いオメガ3・オメガ6脂肪酸などの栄養成分の損失を防ぐ。お水を加えるだけで作りたての香りと風味をそのままに再現でき、未開封で常温にて長期間保存をしても、品質が劣化することはないという特徴も備える。

使用している動物性たんぱく質にはそれぞれ異なる栄養の特性があることから、愛犬の体調に合わせて4つの味を組み合わせて摂取するフードローテーションという考え方を提案。おなかの調子が良くない時は消化の良い鶏肉、皮膚が弱りがちな時はオメガ3脂肪酸を豊富に含む魚など、その時の愛犬の体調に合わせ、さらにローテーションにて偏りがなく選んぶことで、食物アレルギーへの配慮ができるようにしている。

価格は、「ベニソンベース」が30袋入り1万6500円(税込)、「チキンベース」「ホースベース」「フィッシュベース」がそれぞれ30袋入り1万4300円(税込)で、お得な定期便も提供。4つの味のアソートパック(4袋)の「テイスティングセット」(2420円/税込)もラインアップする。



「GOODISH」の発売にあたり、ファンケルに入社後、処方開発や製造部門での生産技術、そして工場長を経験するなど、26年間に渡り化粧品製造に携わってきたという開発担当者の舩山尚子氏は、「2018年に当社の創業者である池森賢二による『池森経営塾』での学びを通じ、以前から思い描いていたドックフードの開発をする機会をいただきました」と話す。

「経営塾での池森からのアドバイスは『愛犬のことだけを考えて作ること』でした。この言葉は、開発中の迷いや悩みがあるときに、お守りのような存在と大きな励みとなり、開発を続けることができました。そして、2年半の開発期間をかけ、ようやく愛犬にとって『最高のごはん』を作ることができました。1年間以上、このごはんを食べ続けている愛犬ランが、食事の質の大切さを実証してくれました。愛犬家の皆さんに、ぜひ一度お試しいただければと思っています」とコメントした。




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