2023.02.03

「DIY」EC最大手の大都がBtoB進出 山田代表「『トラノテ』でハッピートライアングルを実現」

オンラインショップ「DIY FACTORY」を運営する大都は2月1日、事業者向け通販サイト「トラノテ」の提供を開始した。自社開発のプライシングエンジンにより、ダイナミックミックプライシングを採用。取引先のメーカーに在庫を置く仕組みにより倉庫への大きな投資を避けるなどコストを抑え、最適価格で販売を実現。路面店で日々買いまわりをしている事業者の不便のオンラインでの解消を図る。

工具問屋として1937年に創業した大都は、電動工具や塗料、ガーデニング用品まで約245万点以上の商品を取扱い、楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー」のガーデン・DIY部門ジャンル大賞を受賞した「DIY FACTORY」を運営している。

このほど新たに、事業者向け通販サイト「トラノテ」を開設した。245万点を超える品揃えの内、18万点は当日出荷可能体制を整え、3000円(税込)以上の購入で送料無料、見積発行機能、請求書払いにも対応する。


▲「トラノテ」のサイトイメージ

売価の調整は自社開発のプライシングエンジンによる、ダイナミックミックプライシングを採用。常に他社との優位性を保てるようにしている。システム開発からコンテンツ制作までをシステム開発をメインとした子会社DAITO VIETNAMで行うことでコストを抑えた。

通常の通販業者やホームセンターは在庫保管のための倉庫を持つのが一般的だが、大都は取引先のメーカーに在庫を置く仕組みを採用。倉庫に大きな投資をしないことで、最適価格で販売するという特徴も備える。
また、プラットフォーマーとしてメーカーが安心して取引できるよう、PB(プライベートブランド)を作らないとしている。

さらに「トラノテ」では、事業者が会員登録をする際に、あらかじめ200業種に細分化した業種の登録を実施しており、今後は登録された業種情報をベースに、顧客に最適化された商品の検索結果・周辺商材のおすすめが抽出されるようアルゴリズムの開発を進めるとしている。顧客にとって買いやすいサイトに進化を図る考えを示した。

法人・官公庁・自営業・個人事業主など、ビジネス購買を求める顧客からの需要はEC化率と共に年々大きくなっている。年に1度しか使わない資材や、毎日使うのに切らせてしまった資材、それらが「いま必要だ」という声が、大都に日々寄せられていたという。

こうした状況を受け開設した「トラノテ」は、ビジネスの現場で定期的に必要とされる養生テープ、ウエス、シリコンシーラント、軍手、ラッカースプレーなどの消耗品の売場を強化。約245万点を超える幅広い商材と約18万点の当日出荷可能体制で、事業者の購買に関わるコスト削減や時間短縮を支援する。


▲大都 山田岳人代表

「トラノテ」の開設にあたり、大都の山田岳人代表は、「大都は創業1937年当時から、工具の産地大阪で利器工匠具(大工道具)の卸問屋として事業者向けのビジネスを行って参りました。現場で必要とされる商品は多岐にわたり、現在当社が運営する通販サイトでは、事業者向けの工具やDIY向けの塗料を含む、約245万点の商品の販売を行っております(一般的なホームセンター60店舗分の品ぞろえ)。今現在は卸売業は行っておりませんが、仕入先である工具や塗料メーカーなどのお取引先は創業当時から変わっていません。これが3代目である私が先代から受け継いだ貴重な資産です。今回満を持してオープンした『トラノテ』を始め、今後も革新を続け、大都のミッションである作り手、売り手、使い手の全てがハッピーでいられる『ハッピートライアングル』を実現すべく、より多くのお取引先やお客様とともにDIY・工具業界の未来を創造してまいります」とコメントした。






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