2023.01.20

「楽天市場」、月商1億円狙う「スーパーADVANCE」開講 店舗が店舗に教える「NATIONS」が進化

「スーパーADVANCE」初回講座の様子


第1期リーダー店舗は大都の山田社長


「スーパーADVANCE」第1期のリーダー店舗は、「DIY FACTORY ONLINE SHOP(ディアイワイファクトリーオンラインショップ)」を運営する大都の山田岳人社長が務める。さらに特別登壇店舗として、「イーザッカマニアストアーズ」を運営するズーティーの浅野かおり取締役、「澤井珈琲 Beans & Leaf」を運営する澤井珈琲の澤井理憲常務取締役、「ソムリエ@ギフト」を運営するベルヴィの宮崎義則CEO兼COOも登壇する。

「リーダー店舗が教えるというよりは、ファシリテーション(かじ取り)するイメージ。参加店舗同士が教え合うものだ。参加店舗は日商を共有し、日々、それぞれの状況やうまくいった施策を教え合う。そこから刺激や気付きを得られるのが魅力」(大都 山田社長)と話す。


▲大都 山田岳人社長

山田社長は過去に2度、リーダー店舗を経験しているが、チャレンジ店舗がその後、リーダー店舗を務めていく姿を見ている。

「私も昔、先輩店舗から、いろいろ学んだ。その恩を、後輩店舗をサポートすることでつなげている。この仕組みが『楽天市場』らしいと思う。『楽天市場』は店舗が個性を持っている商店街で、『アマゾン』は統一された売り場を提供するスーパーのようだ。商店街は全体が盛り上がらないとお客さんが来ない。だからこそ店舗同士が教え合う『NATIONS』が『楽天市場』の風土に合っている」(同)と話す。

「スーパーADVANCE」には、チャレンジ店舗の経営層が主に参加している。

「月商1億円を達成するためには、組織を作り、会社の土台を作らないといけない。『スーパーADVANCE』は経営力を磨くプログラムを用意しており、商店ではなく企業として成長を目指す点が大きな特徴だ」(同)と話す。


参加店舗それぞれの思い


「スーパーADVANCE」のチャレンジ店舗は、さまざまな目的意識で参加している。

家具の製造・販売を行う「手作り家具工房 食器棚専門店」運営の手作り家具工房日本の匠の森田英友代表は、「過去にビジネスモデルが脆弱(ぜいじゃく)なのに売り上げが伸びて、組織が内部崩壊した経験がある。このプログラムに参加し、自社の組織強化を図るだけではなく、家具の町である福岡・大川市の活性化にも貢献したい」と話す。


▲手作り家具工房日本の匠 森田英友代表

ペット向けおやつを販売する「犬用自然派おやつ専門店iliosmile」運営のイリオスマイルの川口志穂代表は、「当社は15年目になる。1人でスタートして、月商1000万円を超えることはできたが、頭打ちになっていた。これまでの『NATIONS』のプログラムは、もう少し月商の低い店舗向けだったので、参加する機会がなかった。この『スーパーADVANCE』の案内をもらい、自分だけでは越えられない壁を乗り越えられると思い、すぐに参加を決めた」と話す。


▲イリオスマイル 川口志穂代表

楽天は2023年も店舗同士の交流や、店舗向けの支援プログラムをさらに強化していく計画だ。「スーパーADVANCE」も強化策の代表事例にしていくべく、運営に注力する考えだという。

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