フィルターが提供している売り上げや顧客分析、ランディングページ（LP）作成を手軽に実現できるツール「e‐first step（イーファーストステップ）」が、中小企業に好評を集めている。月額1万円（税別）から導入でき、顧客分析の基本といわれている「RFM分析」を手軽に実現可能。中小企業が最初に導入するのに最適な売り上げ分析ツールとして、着実に利用企業を増やしている。
「e-first step」は、カートシステムなどから抽出した顧客データを読み込むことで、専門知識がなくても「RFM分析（最終購入日、購入頻度、購入金額をもとに顧客を分類する分析手法）」などを実現できる。「売れ筋商品分析」機能もあり、商品を軸に販売状況を可視化することも可能だ。
▲「売れ筋商品分析」のイメージ 昨秋から本格提供
2022年4月にツールの提供を開始し、同10月からサービスの本格展開を開始した。手軽な導入費用とシンプルな分析機能が好評を集め、これまで売り上げ分析や顧客分析に基づいた販促施策を実施してこなかった中小企業などへの導入が加速している。
「当社のメイン事業は広告代理業で多くの中小企業を支援している。さらに、私は中小企業診断士の資格も持っており、中小企業の相談に乗る機会も多い。『売り上げが伸びない』と悩んでいる中小企業のほとんどが、顧客分析と売り上げ分析をしていない。中小企業が手軽に導入できる分析ツールが必要だと思い、初めて導入するのに適したサービスとして『e-first step』を開発した」（事業責任者 阿部佳成氏）と話す。
▲フィルター 事業責任者 阿部佳成氏 ノーコードでLP作成
顧客分析によって抽出したリストをもとに、メールやDMを送ることで、販促効果を高めることが可能だ。基本的な分析や販促施策については、初心者でもマニュアルを見れば問題なく実施できるという。
ツールにはLP作成機能も付いている。販促を仕掛けた顧客がスムーズに購入まで進めるように、販促に合わせたLPをノーコードで簡単に作成することも可能だ。
顧客分析と売り上げ分析はECサイトだけではなく、データがあれば実店舗の分析もできる。ECと実店舗の双方を分析し、違いを把握した上で販促内容を検討することもできる。
ツールの導入費用は、初期費用が10万円、月額利用料は「スタートプラン」が1万円、「ベーシックプラン」が3万円（すべて税別）となっている。最低契約期間は3カ月間（初月料金は開始日をもとに日割り計算）だ。
「スタートプラン」は1カ月間の分析回数が10回、LP利用数が4ページまで。サポートはメールのみ。「ベーシックプラン」は1カ月間の分析回数が20回、LP利用数が8ページまでとなる。サポートはメールのほか、電話やビデオ会議にも対応する。
「2023年に『EC事業をやり直したい』と考えている中小企業のお役に立ちたい。分析をもとにした具体的な販促内容のアドバイスや、当社のメイン事業である広告施策のご相談に乗ることも可能だ。ツールをきっかけに長くお付き合いできる企業を増やしていきたい」（同）と話す。
■「e-first step」https://www.filter-j.com/e-firststep/
