2023.01.13

ライスタイルブランド「the kindest」のMiL、5.5億円を調達 累計調達額は15億円に

「Well-beingな社会の実現」をミッションに、D2Cライフスタイルブランド「the kindest(カインデスト)」を展開するMiLは1月13日、第三者割当増資並びに日本政策金融公庫からの融資により、総額5.5億円の資金調達を実施した。これにより累計調達額は15億円となった。「the kindest」の商品カテゴリー及びラインアップの拡充、より厳しい品質管理システムの構築などに活用し、事業推進の加速を目指す。

MiLの運営する「the kindest」は、子育て世代に「やさしい」D2Cライフスタイルブランド。乳幼児期の食経験が生涯の健康的な食習慣を左右するというエビデンスに基づき、シェフや小児科医などのプロフェッショナルとチームを組み、赤ちゃんからの「食育」をサポートするベビー・キッズフードとして、ユーザーから「食育」ブランドとしての認知を獲得。ベビー・キッズフードのサブスクリプションサービスは累計190万食を突破するまでに成長を遂げた。



子育て家族に寄り添ったコミュニケーションと、子育て家族の問題解決を提供する会員向けデータプラットフォームは、日本の出生数の約10%を会員として毎月獲得しており、有する閲覧・購買・行動、SNSなどのデータは、パーソナルな顧客体験を作り出すことを実現するデータプラットフォームとして確立されている。これにより、子育て家族に寄り添ったコミュニケーションとソリューションを提供し、ユーザーエンゲージメントの向上にも寄与している。

D2Cにおけるブランド拡大のシナジーは、小売店への展開へも拡大し、2022年12月には、百貨店・ベビー専門店を中心に約600店舗への配荷実績を有する。

このほど、三者割当増資並びに日本政策金融公庫からの融資により総額5.5億円の資金調達を実施。MiLの累計調達額は15億円となった。

今回の資金調達は、産前産後領域におけるWell-beingの実現のために活用する。具体的には、「the kindest」が提供する乳幼児期の「食育」経験を更に豊かにする商品カテゴリー及びラインアップの拡充をはじめ、より厳しい品質管理システムの構築、プラットフォーム改修、お役立ちコンテンツの充実、更なる販路の拡大を目指した体制強化等を行い、事業推進を加速させる考えを示した。

フードテックは、新たな食の可能性として注目を集めており、市場規模は2025年までに世界で約700兆円規模にのぼるという試算もある。国内のベビー関連市場も4兆円を超える規模を有している。

MiLは今後、データプラットフォームを活用し、子育て家族向け商品やサービスを提供する企業とのマッチング強化を推進しする。また、これまで培った当社のノウハウを活用したOEMやライセンスビジネスを含めたプラットフォームビジネスも展開するとしている。

国外では、アジア地域で成長の著しいベビーを含めたフードテック市場のニーズを取り込むべく、「the kindest」で築き上げた安心のブランド力をレバレッジとして赤ちゃんからの「食育」を世界へ展開する考えを示した。

商品開発・品質管理基準と高い技術力は、今後社会的に更なる需要の高まりが見込まれる嚥下食、糖尿病食、減塩食を含むシニア領域にも展開をするとしている。

「Well-beingな社会の実現」、社会のヘルスケア課題を解決する企業を目指し、今後も積極的に投資をしていく考えを示した。本ラウンドでの資金調達も引き続き継続しており、順次公開するとしている。




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