2022.12.23

アリババグループ、越境EC「Tmall Global」がグローバルライブコマース連盟を設立 日本が海外第1号拠点に

Tmall Globalグローバルライブコマース連盟のキックオフイベント

アリババグループは12月22日、越境ECプラットフォーム「Tmall Global」(天猫国際、Tモールグローバル)において、グローバルライブコマース連盟を発足し、海外第1号拠点を日本に設立した。日本で活躍するインフルエンサーと連携し、日本企業のマーケティング支援を強化する。

アリババグループ傘下の「Tmall Global」は、中国最大級の越境ECプラットフォーム。このほど、グローバルライブコマース連盟を設立した。これに伴い、海外第1号拠点を日本に設立した。同連盟には、潤泰商貿、大熊物産、楽GOO国際、REA商事、Inagoraなど、ライブコマースを手がける約10社が参画しており、日本で活躍する約300名のインフルエンサーと連携。日本企業が中国市場に進出する際の足がかりとなる「Tmall Global」が、日本在住のインフルエンサーと協力し、「Tmall Global」や日本企業のライブコマースを通じて日本の文化と多様なライフスタイル、最新商品を中国の消費者に継続的に紹介していく。「Tmall Global」は本取り組みを通じ、日本企業の中国進出及び事業成長を支援すると同時に、中国の消費者に日本で実際に買い物しているような体験を提供することを目指すとしている。

連盟の設立日には、「Tmall Global」ゼネラル・マネージャーの董臻貞(ドン・ジェンジェン)氏と、日本のハイブランド専門リセールサイトRECLOの古志野社長がライバーとなり、中国の消費者にRECLOのハイブランド品倉庫ツアーや、おすすめのリユースハイブランド品を紹介するライブコマースを東京にて行った。これに伴い董臻貞氏は、「海外で生活するインフルエンサーの方々は、魅力が詰まった現地のブランド情報やトレンドに敏感で、その土地の文化を理解しています。彼らが現地ライバーとして、『Tmall Global』や企業のライブコマースにて、質の高い商品や人気のライフスタイルを中国の消費者に伝えてくれることを期待しています」と述べた。


▲RECLOの古志野史嗣社長(中央)とTmall Globalのゼネラルマネージャー董臻貞氏(右)によるライブコマース

連盟発足後は、京都のお酒の美術館から日本のウィスキーなどの酒とその飲み方、大阪の「南海部品本店」から日本製ヘルメット、新潟県の「道の駅・燕三条地場産センター」から職人が手作りした選りすぐりの日本製キッチン用品やアウトドア用品などをライブコマースで紹介した。「Tmall Global」が主催するライブコマースでは、過度に値引や特典を強調することなく、ものづくりの当事者に焦点を当てたブランドストーリーと商品の優位性や特徴を中国の消費者に伝えている。

Tmall Globalジャパンの劉耘岐事業開発部長は、「連盟を通じて、日本の企業やインフルエンサーとともに、Made in Japan製品の認知度向上と優位性訴求を図りたいと思います。今後も、質の高い個性的なライフスタイルを追求している4億人以上の中国の中間層を主なターゲット顧客として、ヘルスケア、アウトドア、コスメ等のカテゴリーごとに継続的にライブコマースを実施していきます」と述べた。


新型コロナウイルス感染症の影響により、国境を越えた人々の往来が完全に回復していないなか、「Tmall Global」は海外製品を購入するために欠かせない手段となっている。中国における越境ECの直近3年間の成長率は年平均20%を維持しており、中国消費市場の成長を牽引している。「Tmall Global」には1000を超える海外企業が出品しており、これらの2022年天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバルにおける売上額は、前年同期比100%以上の増加を記録した。

「Tmall Global」は今後も、グローバルライブコマース連盟を通じたマーケティングなど支援体制のさらなる拡充により、海外企業の中国進出と事業成長に貢献していく考えを示した。




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