「Appify」や「VIP」などShopifyの拡張機能を提供するAppify Technologiesは10月31日、ANRI、TSIホールディングス、R6B、およびエンジェル投資家らから、J-KISS型新株予約権方式による5.2億円の資金調達を実施した。調達した資金を活用し、既存サービスの展開の加速、新規サービスの展開を目指す。
Appify Technologiesは、「Shopify」を利用しているブランドに対し、「Shopify」では実現できない仕組み・機能をShopifyアプリ（機能拡張プラグイン）という形で提供。2021年4月には、ブランドがモバイルアプリを構築・運用できる「Appify Mobile」、2021年10月にはブランドがロイヤリティープログラムを展開できる「Appify VIP」の正式提供を開始し、機能の改善・拡大を続けてきた。
2022年10月現在では、100以上のマーチャントで導入され、合計700万人以上のバイヤー（エンドユーザー）が利用しており、週間で約4万件の注文を処理している。
このほど、ANRI、TSIホールディングス、R6B、およびエンジェル投資家らから、J-KISS型新株予約権方式による5.2億円の資金調達を実施した。これにより累計調達金額は約7.2億円となった。今回調達した資金を活用し、既存サービスの展開加速だけでなく、新規サービスの展開も行っていく考えを示した。
今回の資金調達と同時に、TSIホールディングスとの資本業務提携もj実施した。「次世代基幹システムの検討」に共に取り組み、大手小売企業のDX実現を支援する。
資金調達で投資したのANRIのプリンシパル 中路隼輔氏は、「Appify自体は前回のラウンド検討させていただいたのですが、そこから継続的に議論などをさせていただき、今回の調達でガッツリ投資させていただきました。数年の間で代表の福田さんと会う度に事業理解の深度が増してきており、また覚悟がどんどん決まっている感覚を感じ、その挑戦にぜひ乗らせてほしいと思いオファーさせていただきました！」と話す。
「事業面においても、今後小売の業界はよりデータに基づきLTVを最大化していくという意思決定を進めていくことこは確信しており、Appifyという会社が提供するプロダクトが間違いなく必須のものになってくると思っております。なくてはならない存在の会社になることを期待しております！」とコメントした。
投資に加え、資本業務提携も行ったTSIホールディングスの上席執行役員 TIP推進部長 今泉純氏は、「今回の資本業務提携により、Appify社のテクノロジーとTSIホールディングスの多様なブランド群を存分に駆使し、『ECの新次元への進化』『OMOサービスの実現』に加え、顧客価値の最大化をコンセプトにした『次世代基幹システムの検討』に取り組みます。それにより次世代のアパレル産業が目指すべき北極星としての『ファッションエンタテインメント』を実現し、『ファッションの力』」を最大化することで希望にあふれた社会の創出に貢献していく所存です」とコメントした。
