ポプラ社は「かいけつゾロリ」シリーズや「ねずみくんのチョッキ」、「おしりたんてい」シリーズなど、人気の本やキャラクターを生み出し続けている出版社。そんなポプラ社は、2022年の4月に生活提案型のECサイト「kodo-mall(こどもーる)」をオープンした。1947年から続く児童書出版のリーディングカンパニーであるポプラ社の小村一樹氏に、ECサイトを立ち上げた背景や、今後の展開について聞いた。
顧客との接点を持つために生まれたECサイト
――ECサイトは今年の4月にオープンされましたが、立ち上げた理由を教えていただけますか?私たちが感じていた課題の一つが、直接お客様と接することができる場をもっていないということでした。出版した書籍は書店で販売されるので、購入いただくお客様の顔を見ることができません。そこで、私たちの想いも直接届けつつ、コミュニケーションをとれる場所としてECの立ち上げを検討するようになりました。
もう一つ、私たちは出版以外に、書籍で人気となったキャラクターのグッズも展開していて、展覧会を主催しグッズ販売もしています。展覧会は一時的なもので、常に接点を持つことはできていませんでした。自社のECサイトであれば、一年中お客様と接点を持てますし、2年3年と長いお付き合いをすることもできると考えていました。
▲ポプラ社公式通販サイト「kodo-mall」――ECを立ち上げるにあたって、「MakeShop」を選んでいただけたのはなぜでしょうか?始めは「ECサービス」などインターネットで検索して比較サイトを見たり、実際にECを運営している人に話を聞きながら絞っていきました。
「MakeShop」は、営業の方や今もコンサルをお願いしている(GMOメイクショップの)須田さんに最初からチームに入っていただいて、私たちが実現したいサービスを伝えた時の対応などから「一緒に良いものを作っていけそう」と感じられたのが決め手になりました。
正直、他社サービスも検討に上がっていたのですが、そこは最初の窓口と契約後にやり取りをする方が分かれていて、ECが初めての私たちにとっては不安がありました。その点「MakeShop」は、最初の段階から密にコミュニケーションをとり伴走する体制を作ってもらえたので、ここなら間違いないと思うことができました。
予想の10倍あったEC業務もコンサルの伴走でクリアに
――実際にECを立ち上げてみて、大変だったことはありますか?立ち上げに必要な業務を具体的にイメージできていなかったので、実際に始めてみると、あれもこれもやらなきゃいけないことがあるんだなと。当初思っていた5倍、10倍やることが出てきて結構しんどい部分ではありましたね(苦笑)。私は編集やグッズの制作経験しかなかったので、特に物流に対するイメージができていなくて苦労しました。
――立ち上げの最初の段階からコンサルを導入しようと考えていたのですか?最初はそこまで考えてなかったのですが、やはり自分たちだけではわからないことも多かったので、サイトオープンの日付が見えてきた頃には「コンサルが必須だな」という感じになっていました。
ーー実際にコンサルティングサービスを使ってみての率直な感想を教えていただけますか?正直「初歩的すぎるんじゃ?」という内容も日々聞いてしまっているのですが、それに対しても親身に対応してくださっています。もしかしたら須田さんの人間性なのかもしれませんが、「こんなことまで聞いたらさすがにまずいかな?」みたいな内容も快く対応してもらって(笑)。今は段々とわからないところも無くなってきましたし、安心してお任せすることができています。
▲インタビューの合間にもGMOメイクショップのコンサルタントに相談――コンサルとのやり取りの頻度は、どれくらいですか?定例のMTGは月に1度ですが、管理ツールを通して毎日何かしらのやり取りはしていて、いつもスムーズにご対応いただいています。