2022.05.06

MonotaRO、施工管理アプリ「KANNA」のアルダグラム社へ出資 施工管理の業務効率化を支援

現場・工場で必要とされる製品を販売するMonotaRO(モノタロウ)は4月28日、施工管理アプリ「KANNA(カンナ)」を提供するアルダグラムへの出資を決定したと発表した。ECサイト「モノタロウ」および、「KANNA」の顧客に対する「効率化による時間資源の提供」を目指す。

「資材調達ネットワークを変革する」を企業理念として掲げるMonotaROは、切削工具や研磨材などの工業資材から自動車関連商品や工事用品、事務用品に至るまで、現場・工場で必要とされる製品、約1800万アイテムを販売。ECサイト「モノタロウ」を通じ、顧客の間接資材調達にかかる手間や時間を削減し、現場の業務効率化に貢献してきた。

このほど、「モノタロウ」顧客のDX化を推進し、一層の「時間資源の提供」を目指し、アルダグラムへの出資を決定した。アルタグラムは、施工管理アプリ「KANNA」の提供により、アナログな事務作業やコミュニケーションのための移動時間が多い建設・不動産業界の顧客向けに、アプリを使った効率化を推進している。

MonotaROは、顧客への価値提供の範囲拡大を目指しており、ワンストップショッピングでの間接資材の販売による購買プロセスの効率化から、顧客の業務全体を通した「効率化による時間資源の提供」をどのように実現できるのか調査を続けてきた。建設業・工事業に属する顧客に実施したアンケートの結果、約半数が資材調達とともに施工管理にも関わっており、これらの顧客においては、施工の進捗管理と、それに伴うコミュニケーションに課題を感じていることがわかった。

この課題を解決するため、シンプルで使いやすいソフトウェアと、導入しやすい料金体系を実現している施工管理アプリ「KANNA」を提供するアルダグラム社への出資に至ったとしている。

賃貸管理会社・マンション管理会社・リフォーム会社・専門工事会社など、建設業に関わる企業の業務効率化を目的とした「KANNA」は、建設現場の状況や工事図面などの資料をアプリを通して関係者間で共有可能。案件ごとの管理業務やコミュニケーションを効率化できる。



一方、アルダグラムは、MonotaROの顧客基盤である、709万件の中小企業・大企業顧客に「KANNA」の認知を得られること。MonotaROがこれまで20年かけて培ってきたオンラインマーケティングの知見が得られることで、⼀層の顧客基盤の拡大につなげたい考え。より多くの顧客に対して施工管理の効率化を提供していきたいという両社の目的が⼀致し、出資の合意に至った。

MonotaROは、同出資を通じて顧客のDXを推進し、⼀層の「時間資源の提供」を加速していく考えを示した。




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