2022.03.20

温泉リゾート施設「一の坊」、コロナ禍にECサイトを展開 情報発信を工夫、新規顧客獲得へ

宮城で有名なリゾート施設「一の坊」がECサイトを開設


新規顧客にもECサイトを知ってもらうため、プレスリリースを積極的に活用した。プレスリリースを配信すると、ドワンゴが運営する「ニコニコニュース」などのメディアに取り上げられたという。

より多くのユーザーの目に留まるようにタイトルや文章の量、配信時間などを分析して、プレスリリースを配信した。

従来のプレスリリースは、「『宮城・松島温泉/松島一の坊』ガーデンフロアが誕生」のように、会社名を全面に出したタイトルを付けていた。スマホで見るとタイトルが長く、中身に興味を持ってもらえないと考えた。

消費者が興味を引けるように、「『新商品発売』バレンタインギフトに」といった、短く、購入を促せるようなタイトルに変更した。プレスリリースの情報量も1ページで内容が伝わるようにまとめることを心掛けた。

「長いと見られない。それなら興味を持ってもらえるようなタイトルを考え、1ページで完結するものを多く作った方が効率的だろう」(同)と捉えた。

この他、配信時間を午前11時に設定して、会社員や主婦がランチタイムに見てもらえることを目指した。

実際にプレスリリースの配信が奏功し、リゾート施設の来館者や、ECサイトの購入者が増えたという。従来、リゾート施設に訪れていた来館者は50~60代が多かった。プレスリリースの効果で30~40代の顧客獲得につながった。

今後は、さらに新規顧客獲得に向けて、露出を増やしていく計画だ。リゾート施設への来館者は県内の一般消費者が50%を占める。ECサイトの購入者も県内の消費者が多いという。全国の顧客獲得に向けて、EC事業のPRを強化する考えだ。


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