2022.02.15

ポケットマルシェ、漁師による「船上ライブコマース」開始 消費者参加型の「疑似せり体験」も提供

生産者と消費者をつなぐ国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」を運営するポケットマルシェはこのほど、秋田県の漁師が船上から漁業のリアルを伝えるライブコマース「ポケマルライブ in 日本海」を開催する。漁の様子の中継や、視聴者参加型の「疑似せり体験」を通じて、一次産業や生産物の価値向上を目指す。

【<画像8店>船上ライブコマースなどの様子はこちら】

ポケットマルシェは2月20日と3月6日に、秋田県の漁師が、漁の様子を船上からライブ配信し、獲れた魚介類をライブコマース形式にてリアルタイムで紹介・販売する「ポケマルライブ in 日本海」を開催する。同ライブコマースは、自宅にいながら漁のリアルな現場を視聴できるほか、ライブコマースのチャット機能を使用し、視聴者が食材の価格を考える「疑似せり体験」ができる、ライブ配信中に「ポケットマルシェ」を通じて購入した魚介類を最速で漁の24時間後に自宅で受け取ることができるといった特徴を備える。視聴者が参加できるコンテンツ「疑似せり体験」を用意し、視聴者との直接のコミュニケーションの中で漁業の現場のリアルを伝える。


▲船上の生々しい様子を紹介

同取り組みは、秋田県の漁師による提案から生まれたもの。漁業の現場には、漁師に価格決定権がない中で魚価が低迷しているという課題がある。そうした中、消費者に漁業のリアルを伝え、その価値について考えてもらうきっかけを作ろうと、秋田県の漁師が「ポケットマルシェ」の仕組みを活用した「船上ライブコマース」を考案した。漁師からの提案を受け、漁業者の産直EC活用支援に力を入れている秋田県庁が補助金を支給し、本ライブコマースの開催が決定した。ポケットマルシェは、漁師による提案内容を実現すべく、本ライブコマースの企画・運営を推進する。

同取り組みの実施にあたり、ポケットマルシェの担当者は、「『船上ライブコマース』は、普段は見ることのできない『漁師さんの船上での仕事』を消費者の方々に楽しみながら知っていただこう、という新たな取り組みです。船の上からライブ配信で販売することで、獲れたての魚介類を鮮度抜群の状態でお届け可能です。何が穫れるのかわからない、という漁の緊張感も含めた『船上のリアル』と『漁業、魚の価値』をお伝えします」とコメントした。

2月20日の「ポケマルライブ in 日本海」に登場する漁師の山本太志さんは、「『ポケットマルシェ』に登録した数年前から、この『船上ライブコマース』」ができないかを模索し続けてきました。今回、たくさんの方々のご協力により実現できる運びとなりました。非常に期待していますが、正直なところ、うまく穫れるのかといった不安もあります。ですが、日本海の恵みである秋田のうまい魚を、最高の鮮度で味わっていただけるように、頑張って漁をしたいと思います。どうかたくさんの方に、漁の様子を見て、魚の味を楽しんでいただけたら何よりです」とコメントした。

3月6日の「ポケマルライブ in 日本海」に登場する漁師の佐藤正勝さんは、「全国の方々に『もっと秋田の鮮魚を知って欲しい』『もっと秋田の鮮魚を食べて欲しい』と長年思っていました。東北食べる通信に出会い、『ポケットマルシェ』を知り、その先に目指す場所があるのではないかと考え、この度、船上ライブコマースの実現を試みます。多くの方々にご尽力頂き、やっとここまで来ました。成功した暁には、同じ志を持つ方々へ、事例として広げられたらと思っております」とコメントした。




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