2024.08.27

【ヤフーショッピングの現状は?】GMVは8.3%増 LYPプレミアムと売り場作りが鍵

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畑中基執行役員


LINEヤフーが運営する「ヤフーショッピング」のGMV(流通額)が復調傾向にある。2024年1- 3月期のGMVは前年同期比10.3%増、今期2024年4―6月期のGMVも同8.3%増とGMV減少に底を売った状況だ。今後の「ヤフーショッピング」の展開について、畑中基執行役員は「『LYPプレミアム』会員の増加と販促、そして『ヤフーショッピング』において分かりやすい売り場作りが鍵を握る」と説明する。畑中執行役員に、現在の「ヤフーショッピング」の状況と、ソーシャルギフト提供の理由、翌日優良配送などについて聞いた。


GMVは復調傾向


ーー昨年末から「ヤフーショッピング」のGMVが復調傾向にある。復調理由について伺いたい。


2021年度と比較すると、まだ2021年度のGMVの規模には戻っていないが、2022年度よりは復調傾向にある。理由としては「LYPプレミアム」とビックボーナスなどの大型販促が関係している。

昨年末から「ヤフーショッピング」においてマーケティング費を多く投資できるようになり、今年の2月から「LYPプレミアム」のプロモーションに本格的に注力できるようになった。

新規登録者向けに初めて「LYPプレミアム」に登録したら、1万円相当のクーポンを配布するキャンペーンを実施したり、既存登録者向けには「超PayPay祭」などの大型イベントを実施して、会員登録と「ヤフーショッピング」の利用促進を図った。新規登録者向けの施策もうまくいき、無事に「LYPプレミアム」会員の増加につながった。

5月には「ヤフービックボーナス」を開催し、多くの人からの「ヤフーショッピング」の利用につながった。目標とする数値も高かったが、無事に目標数値も超え、結果として今期の「ヤフーショッピング」のGMVの成長に貢献した。

ーー「ヤフーショッピング」に出店しているストアから「大型販促がある日とない日では売り上げに大きな差が出る」という声も聞く。どう捉えているか?


課題の1つだと考えている。「ヤフーショッピング」において、「ヤフービックボーナス」のような大型販促がないときに、どれだけ「ヤフーショッピング」を盛り上げていけるかが重要だと考えている。

販促に関しては、捉え方によるが、確かに大型販促は日常的に行っているものではない。だが、「ヤフービックボーナス」ほどの大型販促ではないが、日常的にお得に商品を購入できる販促も展開している。

日替わりで、「今日はクーポン配布でお得」、「今日はあるカテゴリーがお得に商品を購入できる」などを展開し、これを複数組み合わせて、「ヤフーショッピング」のベースを上げていこうと強く考えている。今後もこの考えは変わらない。

「ヤフービックボーナス」「超PayPay祭」を実施するときとしないときとで、売り上げやGMVに差が出ることは理解している。毎日大型販促を実施すれば、売り上げ・GMVともに拡大するのではと思うかもしれないが、毎日実施すると消費者は見慣れてしまう。どう”バランス”を取っていくかが必要だ。

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