2024.08.30

「ZOZOTOWN」、生成AIでアイテムレビューガイドライン違反を検出 チェック時間を67.7%削減

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ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営するZOZOはこのほど、生成AIを活用して「ZOZOTOWN」ユーザーによるアイテムレビュー投稿のガイドライン違反を検出する独自ツールの導入を公開した。4カ月の運用で、ガイドライン違反チェックにかける業務時間、チェック件数ともに7割弱の削減に成功した。

ZOZOは、「ZOZOTOWN」ユーザーによるアイテムレビュー投稿に対し、生成AIを活用してガイドライン違反を検出する独自ツール「アイテムレビューパトロール」を自社開発し、2024年4月に運用を開始した。このほど、本ツールを4カ月間運用した結果、担当者のガイドライン違反チェックにかける業務時間を67.7%削減、チェック件数を68.5%削減したと発表した。

「アイテムレビューパトロール」は、ユーザーのアイテムレビュー投稿をAIがパトロールし、「ZOZOTOWN」のレビューガイドラインに基づいて違反を自動で検出するツール。大規模言語モデルを使用しており、大規模言語モデル特有の不確実性に対応するために、検出されたレビューを担当者が目視で確認することを想定して開発している。

「ZOZOTOWN」では、商品選びの参考情報としてレビューを活用してもらうため、ガイドラインにおいて、商品不良や配送に関する内容をレビューの対象外と規定しており、以前は担当者が違反となるレビューがないかを1から目視でチェックしていた。「アイテムレビューパトロール」の導入により、ガイドライン違反の可能性が高いと判断されたレビューのみをチェックすればよくなり、生産性が向上した。

ZOZOは、ガイドライン違反となるレビューが取り除かれることで、これまで以上にアイテムレビュー機能がユーザーの購入の意思決定に役立つことを期待するとしている。

今後も経営戦略「MORE FASHION × FASHION TECH ~ ワクワクできる『似合う』を届ける ~」に基づき、生成AIを含むAIの業務、および事業への活用を進めていく考えを示した。

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