2021.09.09

ファーマフーズ、21年7月期は3桁の増収増益を記録 「ニューモ育毛剤」の大ヒットで

「ニューモ育毛剤」が大ヒット

「ニューモ育毛剤」の同時購入品として展開している「ニューモサプリメント」の売上高も、38億600万円になった。従来の主力サプリ「タマゴサミン」の売上高は30億6100万円だった。

2021年7月期の連結業績を、7月19日付で発表した、業績の上方修正の発表と比べると、営業利益・経常利益とも約6億円上積みができた格好だ。この点について同社では「本来は、広告出稿をさらに行いたかったが、広告効率を優先し広告出稿を抑制した結果、利益が予想以上に出た」(IR)としている。

同社では、2020年8―10月期(第1四半期)に66億1800万円の広告費を計上。2020年11月-2021年1月期(純第2四半期)は65億3800万円、2021年2-4月期(純第3四半期)は62億700万円をそれぞれ計上していた。これに対して2021年5-7月期(純第4四半期)の広告費は、54億9500万円で、やや減少させた。

「ニューモ育毛剤」のCPOは、第2四半期の時点まで、期初想定の50%以下で推移していた。これが第3四半期においては期初想定の62.6%とやや悪化。第4四半期はさらに悪化したことから、広告投資をやや抑制したという。

「機能性素材事業」の売上高は、前期比10.7%増の28億5200万円だった。

なお、ファーマフーズの個別業績は、売上高が前期比226.0%増の379億6400万円、営業利益が同901.1%増の63億3600万円、当期純利益が同680.9%増の45億2800万円だった。

連結子会社のフューチャーラボの個別売上高は、本紙推定で87億8000万円。先行投資的に広告出稿を積極化させたことにより、営業利益は6億6000万円程度の赤字になったとみられる。

フューチャーラボの2021年7月期末時点の化粧品通販の定期顧客件数は、前年同時点比273.0%増の9万8210件となった。

ファーマフーズの2022年7月期の連結業績としては、売上高606億3100万円、営業利益57億7300万円、経常利益57億8800万円という予想を発表している。「ニューモ育毛剤」をはじめとした、通販事業の拡大が、引き続き業績をけん引する見通しだという。



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