2021.08.23

BEENOS、米国のShopifyセラー向けに越境配送サービス「BEEYOND」を提供 211の国・地域に配送可能

BEENOSは8月23日、連結子会社のBeeCruiseにおいて、アメリカ国内のShopifyセラーを対象とした、越境ECの配送課題を解決するアプリ「BEEYOND」をリリースした。BEENOSグループの中核事業であるグローバルコマース事業において、アメリカのshopifyセラーと世界各国の消費者をダイレクトにつなぐ、初のプラットフォームとなる。越境ECにおける配送課題を一気通貫で解決し、アメリカセラーの世界展開を支援する。

【<画像9点>「BEEYOND」のサービス内容やイメージはこちら】

BEENOSの連結子会社であるBeeCruiseは、越境ECおよびジャパニーズコンテンツの海外進出をサポートし、新規事業開発を行っている。このほどリリースした「BEEYOND」は、Shopifyのアメリカ国内のセラー向けの海外配送に関わる課題を解決するShopifyアプリで、海外配送の手続きの煩雑さとコスト面の両方の解決に貢献を図る。

アメリカのShopifyセラーは「BEEYOND」を利用すると、専用のステッカーを貼った商品をロサンゼルスの専用倉庫に発送するだけで、211の国と地域に配送が可能となる。アメリカ国内の配送と同様の処理だけで海外配送が可能となるため、輸出に伴う手続きや配送業者の選定等を行う必要がなくなる。さらに海外配送料金は、他社配送サービスやアプリと比較して最大70%安くなる試算が出ているとし、高額な送料が購入のネックになっていたユーザーの購買拡大が期待できるとしている。

「BEEYOND」は、Shopifyダッシュボードメニューの「App」からダウンロードでき、導入費用、月額利用料は無料。配送ごとに配送料+手数料が請求される仕組みとなる。



従来の海外配送では、輸出手続きや対象国ごとに配送可能な配送業者の選定が必要だった。また、海外配送料は高額になるため、ユーザーの購入機会の損失にもつながっていた。既存の配送系Shopifyアプリは、専用のラベルを荷物に貼って発送することで配送料が安くなるというメリットはあったが、発送に関わる手続きの煩雑さは解消されていなかったとし、こうした海外への配送に関わる課題を「BEEYOND」により一気通貫で解決できるとしている。

Shopifyセラーにとって、越境EC展開は売上を伸ばす上で重要な課題だが、海外配送には国ごとの配送事情への対応、関税、高額な海外配送料等の様々な問題が存在する。Shopifyの2020年流通総額は、前年比96%増、1196億ドルとなっており、ECシェアは米国内で2位の規模を誇っている。2020年の越境EC売上は、約75%増加し、200億ドル以上を達成している。また、Shopifyは、非英語圏におけるローカライズ施策など国際展開の強化を2021年の集中投資分野としており、アメリカのShopifyセラーにとって、越境EC対応に伴う海外配送課題の解決は、重要度を増していくことが予想されるとしている。

BEENOSグループは、越境ECのパイオニアとして日本国内から海外への国際配送に関わる様々な課題を解決してきた。また、アメリカに倉庫を保有しており、これまで培ったボーダレスなネットワークや海外拠点をダイレクトに活用し、日本から海外だけではなく、海外から海外という越境分野においてもこうした課題解決に貢献できると考え、「BEEYOND」のリリースにいたったとしている。「BEEYOND」によりBEENOSグループを起点にアメリカのセラーと世界各国の消費者をダイレクトにつなぎ世界展開を支援することで、グローバルプラットフォームのさらなる拡大を推進していくとしている。



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