2021.08.11

【コロナ禍の成長企業分析】 ソーシャルテック、マウスウォッシュのシェア拡大 前期比13%増の2桁成長

育毛剤やサプリメントのECを展開するソーシャルテックの2021年3月期の売上高は、前期比13.3%増の85億円だった。主力の「CHUPUP(チャップアップ)」ブランドなどの売り上げが安定的に推移したほか、2020年10月に発売したマウスウォッシュの販売も好調だった。マウスウォッシュは、プロモーションを本格化させた2021年1月から3カ月間で、約10万個が売れたという。

「ブレスマイル」シリーズのマウスウォッシュがヒットした。1月にPRアンバサダーとして小柳ルミ子を起用したことがヒットのきっかけとなった。「取れた汚れが目で見える」という、同社のマウスウォッシュの商品性も好評で、中高年の女性を中心に人気が高まっているという。


「ブレスマイルウォッシュ」

マウスウォッシュは、自社の定期顧客に優先的に供給するようにしている。品薄を理由に、一時的に、アマゾンへの出品を停止した時期もあったという。

マウスウォッシュの新規顧客のほとんどが、ウェブ広告経由での流入だという。ウェブの出稿媒体は、ユーチューブ、フェイスブック、LINE、アドネットワークなど。主要な出稿媒体から、バランスよく、新規顧客を獲得できている。一部、オフライン広告の出稿も検討しているという。

ソーシャルテックでは毎年、8月から11月にかけては、育毛剤「CHUPUP」の広告展開に重点を置くようにしているそうだ。理由は不明だが、冬から春にかけて、「CHUPUP」の新規顧客の獲得単価が低下するのだという。夏から秋にかけて、広告の出稿量を増加させるのだという。

ソーシャルテックは今秋をめどに、新ブランドの立ち上げも検討しているという。現在は、マーケティング人材の採用も強化している。今後も成長が期待できそうだ。



RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事